本と出会える場を提供する仕事奥村知花 著『進む、書籍PR!』に学ぶ

 

“書籍PR”という仕事を知っていますか?

TVやラジオ局などに、売りたい本を紹介してもらえるように【売り込む】営業職(パブリシスト)のこと。
著者である奥村知花さんは、もともとはレストランなどのプロモーションを仕事にしていた方です。
読書が趣味で、流れ流れてフリーランスとして“書籍PR”をするようになった……という経緯に興味をひかれ、手にとってみました。

“書籍PR”って、なに?
具体的には、どんなことをする仕事なの?

気になる方にはぜひ読んでほしい、オススメしたい1冊です。

進む、書籍PR! たくさんの人に読んでほしい本があります

“書籍PR”って、何をする仕事なの?

 

わたしたちが読む本をえらぶとき、まずはどこから情報を得るでしょうか。

直接、書店へ出向く?
Amazonで評価が高そうなものを探す?
SNSでオススメされているものを買っちゃう?

きっと、人によって様々ですよね。

私が書店員をやっていた頃の実感ですが、
やはり、新聞広告やTV・ラジオで情報を得て買いにくる方が結構いらっしゃるんですよ。

より大衆向けのメディアで紹介されていると、
ものすごく良い本なんだ! 売れている本なんだ! って、やっぱり思いますもんね。

 

 

本と出会える場をお届けするのが仕事です

 

著者の奥村さんは本書内で、こう言っています。

わたしの仕事は、本をつくるでもなければ、売るわけでもない、テレビ番組をつくるでもありません。できあがった一冊の本をテレビなどのメディアに持ち込んで、番組内で紹介していただき、一般視聴者にその本と出会える場をお届けするのが仕事です。

言ってみれば、本と未来の読者をつなぐことを考える仕事。
このフレーズを目にしたとき、ああ、良いなあ、って単純におもいました。
その仕事、良いなあ。私もしたいなあ、って。

本と読者をつなぐ仕事。

わたしたちも、目指しているのはそこなんです。
本が好きな人にも、普段はあまり読まないような人にも、【読んだら絶対に面白い】と心からオススメできる1冊を紹介する。

それで、少しでもたのしく生きられるようになったり、救われるような気持ちになったりしてくれたら、とても嬉しいから。

 

 

趣味を仕事にすること

 

ヤシの実のように流れ流れてフリーランスになりました。会社員だった当時のわたしは、レストランのPRを担当する、ただ、読書が趣味なだけの三十路手前の「迷える子羊」でした。(中略)気がつけばフリーランスとして、「書籍PR」の看板を背負いながらの人生が始まっていました。

 

冒頭に書かれているこの箇所を読んで、「趣味を仕事にしている人がいるんだ!」と新しい働きかたを知った驚きがまずありました。
趣味を仕事にできている人って、きっとたくさんいるんだろうけど、わたしは今までつかれた会社員に囲まれて生きてきたので、馴染みがないんですよね。

趣味って、仕事にできるんだ。
好きなことを仕事にして、稼いで生きていっていいんだ。

ここのところ、フリーランスという働きかた自体にも興味と憧れが募っていたので、なおさらのめり込むように読みましたよ。
おなじく働く女性で、フリーランスとしての生き方に興味がある方には、ぜひぜひオススメしたいです。

 

 

好き! だけでは成り立たない

 

純粋に、読書が好き! っていうだけじゃ勤まらない仕事でもあるんですよね。
その本の魅力を誰よりも正しく理解して、一番それが伝わりやすい形にしてPRしていく。

出版社とメディアを摩擦なくつなげる役割に徹しないといけないし、
情報共有がうまくされていなくて、結果、売り上げにつながらなかったという事態も起こったりする。

本が好き、という気持ちがないとできないけれど、それだけではやっていけない。
絶妙なバランス感覚のもとに成り立っている仕事だとおもいます。

 

 

「本を紹介する」って、とても難しいこと

 

こうやって、『わたしの本棚』で書評を書かせてもらえることになりましたが、
やってみてはじめて、「好きな本の魅力を、感じたままに、伝わるように表現する」って、すごく骨が折れることだな……と実感しています。

それでも、オススメした本を読んでくれて、良かったよ! なんて言ってもらえるのも、また醍醐味。
そんなやりとりを、“書籍PR”として仕事にした奥村さんはすごいな、と改めて敬服する思いです。

これからの時代は、自分たちで仕事をつくっていける。
わたしたちも、「趣味を仕事にする」一員になれたらいいな、と思いながら、日々オススメの本を紹介しています。

ABOUTこの記事をかいた人

2年前に、月残業時間100時間超え超絶ブラック企業から脱出。 書くことを仕事にしたくて奮闘するアラサーです。30歳までに本を出すことが目標! 幼少期に読んだ『ズッコケ3人組』から読書にハマり、それ以来、わたしの友達は活字です。 年間300冊の読書量から、おすすめの本を厳選して紹介します。 好きなジャンル:自己啓発・ビジネス・エッセイ・小説  (ミステリー) 好きな作家:道尾秀介・辻村深月・有川浩・窪美澄・西加奈子・住野よる