わたほんブックアワード2019 yurika編

今年も残り1か月になりましたね。

年末には少し早いですが、2019年に私yurika(@bookshelf_yt07)が読んだ本ベスト5を発表したいと思います。

順位はつけていますが、本音を言うと、どの本も甲乙つけがたかった作品です。

それでは、5位から順番に発表します。

第5位:丹羽宇一郎『仕事と心の流儀』

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講談社
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伊藤忠商事の元社長が贈る、すべての働く人たちへのメッセージです。

組織の頂点に立った人間とは思えないほど潔く、肩書きの執着していないところは、歯切れよくて読みやすかったです。

耳が痛くなるようなセリフが多々でてきますが、それも含めて、叱咤激励されているように感じました。

第4位:辻村深月『東京會舘と私』

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東京 丸の内。

皇居外苑が望める場所に佇む宴会場。その名は「東京會舘」。

芥川賞・直木賞授賞式会場でもあったこの場所が4年の期間を終え、2019年1月にリニューアルオープンしました。

この小説は建て替え中の2016年に刊行されましたが、今回のリニューアルオープンに合わせて、再読しました。

辻村探月さんも東京會舘で直木賞授賞式に臨まれただけでなく、ご自身の結婚式もこの場所で挙げられたということで、特別な思い入れがあるように感じました。

クライスラーの演奏会や、GHQ占拠、越路吹雪さんのディナーショーなど、まるで歴史を生きてきたかのような体験ができ、印象に残る小説でした。

第3位:原田マハ『暗幕のゲルニカ』

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ピカソの「ゲルニカ」。第二次世界大戦で空襲を受けた故郷スペインの町を描いています。白黒の世界で描かれたその絵は、戦争による破壊、命の略奪、そしてピカソの憎しみが込められています

原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』は二人の女性、ピカソの当時の恋人ドラと、MoMAのキュレーターで、夫を9.11ニューヨーク同時多発テロで亡くした八神瑶子の視点が交錯し、「ゲルニカ」 の主題、つまり戦争への憎しみを浮き立たせているように感じました。

私自身、本物の「ゲルニカ」をスペインで拝見しました。

それまでは教科書に載っているへんてこな絵くらいにしか、思っていなかったのですが、本物を見たとき、ピカソの憎しみが今でもあふれ出ており、近づくことができませんでした。

その日から今まで、印象に残った絵は聞かれると、「ゲルニカ」と答えています。

アートが持つ力、それを表した小説が、『暗幕のゲルニカ』なのでしょう。

第2位:池井戸潤『ノーサイド・ゲーム』

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ダイヤモンド社
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今年はラグビーW杯が開催され、日本が初めてベスト8に進出したこともあり、大変盛り上がりましたね。私自身も日本の活躍は、テレビで見ておりましたが、毎試合気づくと熱くなって応援していました。(他国の試合は一回スタジアムで観戦しましたが。)

この盛り上がりのきっかけには、この『ノーサイド・ゲーム』も一役買っていると思いました。

もちろん、池井戸作品が持つ、主人公への受難(今回は左遷やラグビー部GM就任など)、下剋上ストーリーは、しっかりと含まれています。そのうえ、主人公がラグビーを全く知らない素人ということもあり、試合のルールやポジション、戦略など、詳しく説明されていて、シーンが思い浮かぶようでした。

また大泉洋さん主演でドラマ化されたこと、米津玄師さんの「馬と鹿」がドラマにマッチしていて、スタジアムで流れたことも、『ノーサイド・ゲーム』が担った功績は大きいと思いました。

第1位:恩田陸『蜜蜂と遠雷』

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若手の登竜門として近年注目を浴びる、日本の芳ヶ江で開催される国際ピアノコンクールの出場者たち。

亡きホフマンに直接教わったがコンクールが初めての風間塵、突然姿を消したかつての天才少女、栄伝亜矢、ジュリアード音楽院の秘蔵子で日系人のマサル、出場資格ギリギリで出場した高島明石、それぞれコンクールに出場する思いは異なりますが、それぞれが挑んだコンクールは、どのような順位であっても感動できるものでした。

音楽が文字で表現されているとはこういうことかと思わせられた作品です。読んでいるとき、ページを早くめくりたくて、読み進めてしまいました。

映画化もされましたが、ピアノコンクールを生で聴きたくなる、そんな本です。

おわりに

いかがでしたか。

皆さんにもそれぞれマイブックアワードがあると思います。

残り少ない2019年を振り返りつつ、ブックアワードで紹介した本を含め、いい本で出会えたことに感謝したいと思いました。

そして新しくやってくる2020年も、また良い本と出会えることを、祈っています。

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神奈川県出身、OL。 好きなジャンルはファンタジー、ミステリー、ビジネス書、スポーツ選手・監督の著者 好きな作家は上橋菜穂子/荻原規子/宮部みゆき/東野圭吾/原田マハetcと書ききれません。 今は読書が大好きですが、かつて学生時代は読書が苦手でした。読書課題の本はすぐに飽きて、漫画ばかり読んでいました。 ですが、宮部みゆきさんの『火車』に出会い、文字の世界に引き込まれたのと同時に、自分が経験できないことは、本を読んだ時のイマジネーションが補ってくれると実感したのです。 読書離れが叫ばれて久しいですが、人生経験を妄想でもいいから、多くこなせるよう、私が書く書評記事でお手伝いしたいです。
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