美人はやっぱり得なのか? 柚木麻子 著 『嘆きの美女』

こんにちは、tsukiです!

イタリアへ旅行した時、道行く人たちが全員モデルさんのようで、スタイルの違いに愕然とし、消えてしまいたくなりました。

美女がいるとそんな風に圧倒されることもありますが、その場が明るくなったり華やかになったり、やっぱり「可愛いは正義」なのかもと思います。

嘆きの美女』は、そんな完璧な美女たちと暮らすことになった、外見も性格も「ブス」な耶居子が主役です。

「美人は生まれた時から優しく扱われるため、性格が良くなる」という言葉がありますが、耶居子は逆にそれを肯定するような「ブス」。引きこもりがちの25歳です。

最近の楽しみは美女たちが集うサイト「嘆きの美女」を荒らすこと。あるアクシデントから「嘆きの美女」の投稿者たちと一つ屋根の下で暮らすことになった耶居子の人生は、そこから大きく動き出します。

 

名言:耶居子さんみたいな人は一度、自分から離れてみたほうがいいわ。

 

コンプレックスを気にしてばかりの人は、実は自分のことが大好きと聞いたことがあります。

私も気にするタイプで、肌荒れに悩んだ時はそのことばかり考えて、周りの人にも暗い空気を移していました。悩んだって好転しないし、よけいに悪い方に向かっていたと思います。

それより一度自分のことから離れて、ほかに気にかけたい人や守りたいものをもつ。それだけでも自分の狭い悩みからふっと解放される気がします。

自分以外の何かを手をかけて導いてあげることによって、女としての潤いと余裕が生まれるの。

自分のことでいっぱいになってしまう時は、視線を外に向けて、まわりの人のことを考えるのもいいのではないでしょうか。

 

名言:自分をどれだけわかっているかで、女の魅力は決まるのかもしれない。

 

似合うスタイルがわかっている人は素敵だなとすごく思います。
自分のことをよくわかっていて、それにきちんと満足できるような人になりたい。

特に大人になると、もともとの容姿よりも、その人らしさや余裕、自信による魅力の方が大きくなるのではないでしょうか。
自分には何が似合うのか、何をしている時が楽しくて輝けるのか、探していきたいです。

名言:美しいとか美しくないとか関係なく、人生というのは誰しも平等にハードなものなのだと。

 

この名言が記憶に残る作品でした。美人には美人の悩みがあって、人生が大変なのはみんな同じみたいです。(でもせっかくなら、きれいを目指して女を楽しみたいです。そして本作で、きれいはやっぱり得だなと思いました。)

同時に、物事がうまくいかないのを全て外見のせいするのも違うみたい。今より少しきれいになっても、中身や行動が変わらなければ環境も変わらないようです。

登場人物が魅力的で、軽快で読みやすく、とっても面白い作品でした。
美しさについて、女の友情について、コンプレックスについて、など盛りだくさん。
気になる方はぜひ読んでみてください!

 

合わせて読みたいおすすめの1冊

ABOUTこの記事をかいた人

東京都出身、社会人5年目。 わたしの本棚 ライター よく読むジャンル:恋愛、ミステリー、ビジネス、自己啓発、エッセイ 好きな作品:唯川恵、林真理子、さくらももこ、東野圭吾、はあちゅう作品(敬称略) 本の街、神保町周辺でOLとして働いています。 読書と本屋をめぐるのが大好きです。