絶対に読み返したくなる! 芦沢央 著『悪いものが、来ませんように』

こんにちは、tsukiです。
私は会社帰りによく本屋に立ち寄るのですが、先日こんな帯を見つけました。

ミステリーの中でも、どんでん返しが特に好きな私。(こちらもおすすめ『神様の裏の顔』)

やわらかい表紙とはミスマッチな「絶対にだまされる」の帯を見て、ここまで言われたら読むしかない!とすぐに購入しました。

疑いながらじっくり読んだのですが、ラストの真相にはただただ驚かされました。そして、私も90%の1人になってしまった…。

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結婚、出産、悩みは永遠。

 

ふたりの女性と、殺人事件の話です。
奈津子(なつこ)と紗英(さえ)はおたがい結婚しているけれど、頻繁に会う大の仲良し。奈津子には娘がいますが、紗英は不妊と夫の浮気に悩んでいます。

そんなある日、紗英の夫が他殺死体で発見されます。犯人はいったい誰なのか?この事件がきっかけで、2人の運命は大きく変わりはじめます。

紗英は子どもが欲しくて欲しくてたまらない。
「子どもを産んだこともないくせに」や「子どもを産むことが女の幸せ」という周りの言葉に深く傷つき、彼女はどんどん絶望を感じていきます。

私はアラサーの独身なんですが、最近友人たちが、嘘でしょ!というくらい一斉に結婚しはじめました。
飲み会での独身女性に対する風当たりは厳しくなるいっぽう。そんな中で、いつの間にか「結婚=人生のゴール」だと思っていたんです。

でも、結婚をしたら次は子どもができるかどうか。その次は子育て、教育。うーん、結婚ってゴールではなさそう。
見えていないだけで、世の中には自分の知らない悩みがたくさんある。どんな人生を歩もうと、悩みも批判の目も必ずあるんです。

いちいち考えすぎると本当に身がもたない…。思い詰めて紗英のようになってしまっては元も子もありません。

自分でどうにもできないことは気にしすぎず、ある程度あっけらかんと生きることが一番いいのかもしれません。

 

そんなことも吹っ飛ぶ結末

 

そんな心に響いた感覚も、どんでん返しの衝撃で忘れそうでした。
本を読んでいる間、確かに何か違和感を感じるんです。けれど原因がわからない。ラストで「そういうことかー!」とすべてがすっきりします。

さらに最後にはじんわりと温かい感情も芽生える、なんだかいろんな想いが生まれる作品。

この書評も、ものすごく気をつけながら書きました。
ぜひ一度騙されてみてください!

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