予想外の結末に話題騒然のデビュー作!藤崎翔 著『神様の裏の顔』

どんでん返しって、最高ですよね。

タイトルだけでも内容が気になる本書は、横溝正史ミステリ大賞受賞作品。
元お笑い芸人さんという経歴を持つ、藤崎翔さんのデビュー作です。
神様の裏の顔 (角川文庫)』。ラストシーンで、このタイトルの本当の意味がわかります。

「神様」のお通夜

 

舞台はお通夜。

「神様」として慕われた清廉潔白な教師、坪井誠造(享年68歳)が逝去した。
大ホールに入りきらないほどの弔問客。しかも、そのほとんどが泣いている。

通夜の弔問客は、それぞれに坪井とのエピソードを思い出し、涙を流します。
全員が「誰からも愛された、尊敬すべき人」と坪井を慕っていますが、その回想をつなぎ合わせていくと、奇妙な違和感が・・・。

実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないかー?
「神様」には裏の顔があったのか?

 

どんでん返しの連続!

 

ストーリーは、故人 坪井と縁のあった人物たちの視点で描かれます。
坪井の家族、後輩教師、教え子、近所の主婦、そしてお笑い芸人。

元お笑い芸人さんの作者らしく、笑えるシーンも織り交ぜられ、どんな展開になるのかと思って読みすすんでいく。すると62ページめから、突然空気が変わります。

語り手たちの周りで起きていた6つの凶悪な事件。
そのすべて、実は故人 坪井がやったことなのではないか?

お通夜で登場人物たちが集合し、それぞれが抱えていた事件と、坪井との関係が明らかになる場面は、かなり鳥肌のたつ展開です。続きが気になって仕方がありません。
事件の真相は二転三転。そして、全く予想外の結末が待っています。

私は小説でも映画でも、どんでん返しが大好きです。
この作品には三回ほどそのポイントがあり、心が躍りました。真相がわかった時のホラーとは違う、ぞわっとした感覚がたまりません。

 

テンポが良く、かなり読みやすい文章なので、最後まで一気に読めてしまいます。
普段読書をしない人も飽きることがないストーリーです。

「ああ!そうだったのか!」っとぞわぞわする体験を味わいたい方に、おすすめの作品です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都出身、社会人5年目。 わたしの本棚 ライター よく読むジャンル:恋愛、ミステリー、ビジネス、自己啓発、エッセイ 好きな作品:唯川恵、林真理子、さくらももこ、東野圭吾、はあちゅう作品(敬称略) 本の街、神保町周辺でOLとして働いています。 読書と本屋をめぐるのが大好きです。