仕事を頑張っている女性たちに、秋山ゆかり著の『自由に働くための仕事のルール』を紹介します!

本書は女性に向けて、仕事の重要なスキル「ポータブル・スキル」の習得をすすめています。
ポータブル・スキルとは、一生使える3つの力のこと。
- 対他人力 コミュニケーションに関するスキル
- 対自分力 モチベーション、持続力など自分をコントロールするスキル
- 対課題力 分析力、計画力、実行力など仕事処理のスキル
女性がキャリアを積むとき、結婚・出産のようなライフイベントにどうしても影響を受けてしまいます。
でも若いうちからスキルを身につければ、転職したりキャリアが中断しても職場に必要とされる価値を提供できる。
家庭を持ちながら、グローバルなキャリアを築いてきた著者秋山さんのスキルはすごい。
私もライフスタイルが変わってもずっと働き続けたいので、本書でそのスキルを学べたのはよかったです。
根回しは思いやり?
根回しで一番大事なのは、相手の立場に立って物事を考えることです。
自分の提案を相手にとって、損のない話として理解してもらい、賛同してもらうこと。
根回しにはネガディブな印象を持っていましたが、実は仕事を円滑に進めるために不可欠なコミュニケーションスキル。自分本位ではなく、相手の立場を考えるのが本当の根回しなんです。
私も仕事を進める上で、承認をもらいやすいよう事前説明をすることはあっても、提案に対する相手のメリット・デメリットを考える意識はありませんでした。
本書では、具体的にどうすれば上手な根回しができるか、フレームワークと事例を使って実践的に学ぶことができます。
行動しなければ身につかない
「この理論では・・・」「要するに戦略がない・・・」。
ビジネススクールで学んだ知識を話題にし、議論の場で批評ばかりするビジネスマンの例が載っています。
でもその人は、批評するだけで行動しない。何のためのビジネススクールに通っているのかと、著者も疑問を持ったとのこと。
これは私も気をつけねばと思いました。インプット作業は楽しいですが、仕事のための知識が単なる自分磨きで終わるのは勿体無い。
まずは自分が会社にどう貢献できるかを考えて、その過程で必要な知識・スキルを身につけていくべきだと考えさせられます。
自分が考えているスキルが本当にビジネスの現場で生きてくるのかは、現場で経験しないとわからないものもあります。
会社の成長に貢献しながら、自分の成長機会を作り、スキルを身につけていく。
本書には対他人力、対自分力、対課題力を用いたスキルが11のテーマに分けて紹介されています。
ポータブル・スキルを早く身につけるにはとにかく実践すること。
本書で学べる仕事の力、ぜひ取り入れてみてください!