足るを知る生活 アズマカナコ 著『電気代500円。贅沢な毎日』

今回ご紹介する1冊はアズマカナコさんの「電気代500円。贅沢な毎日」です。

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突然ですが、皆さんは毎月の電気代をいくら支払っているかすぐに頭に思い浮かびますか?私は恥ずかしながら思い浮かびませんでした。

そこで毎月の明細を見てみましたが、友人などの会話にも『毎月の電気代』は上がってこないので、私の家の電気代が高いのか安いのかイマイチ分かりません・・・。

しかし、この本の著者アズマカナコさんは東京に住み、ご主人とお子さん2人の合計4名で毎月の電気代が500円と言うのだから驚きです。いったいどのような暮らしをされているのかこの本を読んでその日常を覗いてみましょう。

アレが・・・ない・・・!?

アズマさんのご家庭は普段私たちの家にあるようなほとんどの電化製品がないと言います。

例えばエアコン、洗濯機、冷蔵庫。

かつて三種の神器と呼ばれ、生活必需品となり瞬く間に一般家庭に普及していったこれらの家電もアズマさんの家庭にはありません。

また電子レンジやケトル、掃除機などあったら便利な家電も工夫して生活することでまかなうことが出来、必要性を感じていないため、家には置いていないそうです。(電子レンジはフライパンや蒸し器、ケトルはやかん、掃除機はほうきと、ちりとりで代用とのこと。)

ちなみに我が家も全自動掃除機を数年前に手放しました。それからというもの掃除はクイックルワイパーやほうき、ちりとりで行っていますが、特に不自由を感じたことはありません。

・・・本音を言えば私自身掃除機を自分でかけたことがありません。と、言うのは私の実家も掃除機よりもほうきを使う家庭だったので、わざわざ大きな音を立てて(今は静かなのかな?)コードに気をつけながら掃除機をかけるという習慣がないのです。

生活を豊かにするということ

生活を豊かにしてくれる家電が出てきたのは、長い歴史の中から見るとここ最近のこと。

以前は炊飯も洗濯も掃除も自らの手で行なっていたことばかりです。

自分で出来ることだけど、自分ではやらないという選択を我々はしてきたのです。

しかし本来「生きる」ということは自分の力の範囲内で生活し、生きていくことではないでしょうか。

アズマさんは自らの力で生きる道を選びました。

「機械に頼ると体は弱っていく。『便利』は行き過ぎると『不便』になるんです」とおっしゃるアズマさん。

最先端の便利な暮らしばかりを求めてしまうと、自らの頭や体を使う機会を失うことになり、筋力や思考能力が劣るだけではなく、人間が本能的に持つ動物的感覚も失われてしまうのでは?とこの本の中で警鐘を鳴らしています。

あなたは人と繋がっていますか?

この本の中で私がハッとさせられた一文が「ネットを使うことによって、遠くの人とは頻繁に連絡は取るのに近くに人とは疎遠になる」という一文です。

今はSNSで簡単に世界中の人と繋がることが出来るようになりました。

でも実際に身近な人とはどうでしょう?SNSで身近な人と繋がるのを拒む人も中にはいますよね。

(あ、SNSで身内と繋がろう!という話ではありません。笑)

あるべき姿としては生きている場所に関わっている人との関係や、いざと言う時に助けを求めあえる人との関係が密接になるべきなのに、生身の私たちの生活には直接関係のない画面越しの人とばかりコミュニケーションをとってしまう。

いざ何か有事が起きた時に隣人の顔や名前も知らないということが今の日本では多いのではないでしょうか。これでは「渡る世間は鬼ばかり」になってしまいます。

本当の防犯、自分を守る手段というのは身近な人との関係性を優先して築くことだと思います。

愛情の優先順位を私自身見直す必要があるなと感じました。

今の時代だからこそ大切にしたいこと

「電気代500円」というキャッチコピーが目を引くこの本ですが、電気代の節約術についてのヒント集ではなく、あることに感謝し、もったいないの精神で大切に丁寧に使わせてもらう昔の古き良き日本を思い出させてくれるようなあたたかな暮らし方について書かれた一冊です。

「あるものでどうにかする」がこの本の裏のテーマではないかと考えています。

昔から『足るを知る』ということわざもあるように、私たちは本来無い物に目を向けるのではなく、今ある物を丁寧に頂き、最大限に生かして生きて来たのではないでしょうか。

私たちが生きるために犠牲となった命を受け継ぎ、誰かが施してくれた作業に思いを馳せて毎日を大切に丁寧に生きていたのが昔の古き良き日本であると私は思っています。

「昔はこうだったな」「おばあちゃんはこのようにしていたな」と思い返して終わるのではなく、この現代にどのようにしてその古き良き日本を再現させるかをアズマさんは私たちにこの本を通して教えてくれています。

今日からできる優しくて贅沢な生活。あなたも何かひとつこの本から選んでみませんか。

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私がこの本を読んで始めたこと

・スクラップブック

Twitterで流れてくる情報で「あ、これいいな」にイイネ!をつけてブックマーク代わりにしている人はたくさんいらっしゃると思います。私もその1人です。でも思い返そうと思った時に限って思い出せないんですよね・・・。

昔からある情報のストック術、スクラップブックをこの本を参考に復活させました。

その日の終わりに今日気になったことや、SNSで見た気になる情報を手帳に書き込むことにしたのです。

私は普段手帳を持ち歩いているのでちょっと時間が出来た時などに見返して「そうそう、これをやってみよう」と思い出し実行に移す回数が増えたように思います。

これまでの書評の寄稿先一覧、仕事依頼詳細ページです😊

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わたほん編集者。子どもの頃から本が好き。日々の忙しさに負けて本から離れた時期もあったけれど、結局本に癒され、本に励まされ、本からたくさんのことを学び、立ち上がってきました。私である意味を、存在する意義を与えて問いを投げかけてくれるのは本。