至極の石持ミステリー!石持浅海 著『パレードの明暗』

こんにちわ、さっちーです

こんにちわ、私の住んでいる宮城県は次第に朝晩の冷え込みが厳しくなって来ました。この季節「コートでもないし、かといって上着が無いと肌寒いし…」と何を着たらいいのか毎朝悩んでいます。

朝晩の冷え込みが厳しくなると木々が鮮やかに彩り始めますね。みなさんお住まいの地域では紅葉は始まっていますでしょうか?私は今月末に日本三景の松島の紅葉を見に行く予定で今から楽しみです。

風景で季節を感じられる、日本らしい素敵な風習ですよね。

 

さてさて、今週ご紹介する1冊は先週に引き続き、石持浅海さんが書かれた本です。
(先週の記事はこちら『ミステリー&グルメの最強タッグ!石持浅海著「Rのつく月には気をつけよう」』)

先週ご紹介したこの「Rのつく月には気をつけよう」で石持ワールドにどっぷりハマってしまったさっちー。今回も引き続き、石持さんの作品をご紹介させて頂きます。

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登場人物

南谷結月…羽田空港の保安検査場にて勤務する女性警察官。本当は保安検査場の係員で留まるのではなく、事件の最前線に立ちたいと思っている。柔道が得意。警察官に似合わず柔らかい雰囲気が特徴。

向島教官…元特殊急襲部隊SATの隊長。通称鬼瓦。警視庁きっての強面と呼ばれていたがある事件をきっかけに彼自身が変化。定年まであとわずかとなり現在は一線を退いている。南谷を指導している。

大迫警視長…警視庁のナンバー3の地位に就いており、南谷からしたら雲の上の存在。魔法の携帯電話でいつも新宿近辺の素敵なお店(しかも個室)をすんなり予約する。かつて向島教官と共に現場に出ていた。

座間味…40歳前後の民間企業に努める普通のサラリーマン。大迫警視長の知り合い。思考力、考察力にとても優れている。

話のあらすじ

羽田空港の保安検査場で勤務をしている南谷結月。ひょんなきっかけから向島教官から「とある飲み会」に参加するよう命じられる。その飲み会とは警視庁ナンバー3の大迫警視長を交えた飲み会だ。警視庁内でのピラミッドでは頂点の大迫と底辺の南谷。当然の如く南谷の気持ちは重い…。

飲み会では大迫の知人の座間味も同席していた。この座間味、沖縄の那覇空港でハイジャック事件があった際に乗客としてその飛行機に搭乗していたという過去を持つ。そしてその事件の際に空港警備のアドバイザーとして対峙したのが大迫警視長、SATの隊長を務めていたのが向島教官だった。

驚くべきことに、このハイジャック事件は警察の介入があり、解決したのではなく、乗客の一人が人質となった乳幼児の解放を訴え単身犯人と交渉したのである。その勇気ある乗客がこの座間味である。

大迫警視長と座間味の話を聞いてくうちに南谷はなぜこの飲み会に自分が参加するよう命じられたのか、その真意を理解していくことになる…。

今回の酒のつまみは…

石持ワールドで欠かせないのが美味しそうな食事のシーン。本のストーリーは南谷・大迫・座間味の3人の飲み会での話題を元に構成されている為、これまた毎回美味しそうな料理がたくさん出て来ます。

•アメリカ牛のステーキ
•ノドグロの姿焼き
•タイ風のしゃぶしゃぶ(小さなカゴに入れてしゃぶしゃぶする)
•川海老の唐揚げ レモン添え
•イカの一夜干し
•だし巻き玉子
•焼き肉
•北海道産の魚介類
•ボストンクラムチャウダー

あぁ…美味しそう…。

この本の中で大迫警視長がタイ料理の店に行った際にタイのビールではなく日本のビールを注文した時に「もちろん、料理との相性はあるんだけど、気候もビールを飲むための重要な要素だと思うんだ。タイのビールはタイの気候で飲んでこそ、うまい。」と発言していました。

ま、まさしく…!私も先日バリでインドネシアのビールを買ったんですが、家で飲むと「薄い…」と感じてしまったんです。カラッと晴れたバリの太陽の下で飲んだからこそ、美味しさが際立ったんですね。納得。

「ーどういうことだい?」

南谷・大迫・座間味の3人での飲みの席では、過去の事件の話が酒の肴になる。

大抵の事件はもう解決済みで、「そうそう、昔こういう話があったんだよ」と大迫が笑い話にして話をしてみせるが、話の最後に座間味がいつも気になる一言を発して大迫が「ーどういうことだい?」と疑問を呈する。

ここからが石持ワールド!

一見すると解決してしまったような事件でも、座間味の手にかかれば違った視点から事件の真相が見えてくるから不思議。そしてその事件の真相は心の琴線に触れるような人の優しさ、温かさを含んでいる。

大迫警視長も「そういう考え方があったのか」といつも一本取られたような表情。

座間味の考察力、洞察力には頭が上がりません…

石持ミステリーの魅力とは?

最近石持ミステリーにどっっぷりハマっているさっちーです。そんなさっちーが考える石持ミステリーの魅力は何と言っても事件の裏にある本当の心理・関係者の心理が素晴らしい!というところです。

通常のミステリー作品は殺しのテクニックが巧妙であったり、犯人の犯行に至る動機に様々な布線が張られていたりと、どちらかというと人のドロドロした内面を描くことに焦点が当てられていると感じます。

一方の石持ミステリーでは事件は起こるものの、最終的にはホッと胸をなで下ろすような、人間が本来備えている「善意の気持ち」や「これ以上の悲劇は起きないで欲しい」といった祈りに焦点が当てられていることが多いと思います。

そして「解決しているからこそ話せる話題」というのが一番の安心感に繋がるのではないかとさっちーは考えています。

こちらも前回の作品同様、ショートストーリー集となっております。サクッと読めるのもまたこの本の魅力。石持さんの本を片手に秋の行楽にでかけてみてはいかがでしょうか?

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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県在住、フリーランス1年目。 よく読むジャンル:ミステリー、ビジネス、自己啓発、エッセイ 好きな作品:東野圭吾、宮部みゆき、はあちゅう、水野敬也作品(敬称略) 本と美味しいものが大好き。 本が紡いでくれる素敵な本、人との出会いを大切に。