大切にするってこういうことかも。高島大 著 『すぐそばも幸せにできないで。』

こんにちは。
「暑い暑い!」と言いながら、おうちの中で過ごす毎日のおとみです。

あわただしい最近の世の中で、家族と過ごす時間が増えた方も多いかと思います。
それとは逆に、遠出が難しく、親や家族、子どもになかなか会えない方も増えたのではないでしょうか。
今までのような生活から変わり、今までしてきた「当たり前」が難しくなった方も多いと思います。
そんな今に、大切なことを教えてくれる本に出会いましたので紹介します。

この本について

もともとは、著者が書いていた「すぐそばにいる大切な人を幸せにする」をテーマにしたエッセイが
Facebookで子育てママを中心に話題となり、人気が高まりました。
そんな著者の言葉の数々がまとめられた一冊がこの本です。

本の冒頭にはこう書かれています。

もし、世界中の人が半径5メートルのすぐそばを幸せにすることができたなら、
この世界は一瞬で幸せになる。

このメッセージを中心として、67の言葉たちが私たちに当たり前の生活の大切さを教えてくれます。
今回はその中から、私が印象に残り、ぜひ大切にしたいと思った考え方を紹介します。

ぜひ、涼しい空間で、せわしない日々に一息つきながら読んでもらえたらと思います。

言葉を伝えること

著者は、夫であり、一児の父でもあります。
そんな3人家族が登場人物のこの本の中で、著者は娘さんに向かってかける言葉にとても気を付けており、大切にしていると言います。
本文ではこのように例を挙げています。

泣いているときは、「泣いちゃダメ」よりも、「そっか~悲しかったんやな~」。
転んだときは、「痛くないよ」よりも、「痛かったね~」。

子どもに言葉をかけるとき、否定する言葉や指示するような言い方は避け、
できるだけ前向きに共感したり、肯定したりするような言い方になるよう心掛けているそうです。

そして、子どもだけでなく奥様にかける言葉も同じような意識をしているといいます。

「言葉」とはその人が発した時に、意味が生まれるわけではなく、
言葉を向けられた相手がその言葉を受け取ったときに、初めて意味が生まれるのだそうです。

だから、こちらの言葉だからと言って意味や考え方まで、相手に押し付けてはいけないのですね。

他の「誰か」は一体どこにいるのか

みなさんは、日ごろついつい周りを気にして行動したり、生活したりしていませんか?
私もその一人です。

「誰か」に意見されたり、評価されたり、嫌われたりすることを気にして、
自分の言動を制限してしまうことってありませんか?
つい周りの「誰か」を気にして、思うように行動できなかったり、本当の姿を隠してしまったり…

しかし、その「誰か」とは一体誰なのでしょうか。
著者の意見はこうです。

ちょっと今、周りを見渡してみて、その「誰か」ってどこかにいた?
ほんとはね、
「誰か」なんてどこにもいないんやわ。

そしてそれに続き、

もしどうしても、その「誰か」がいるのだとするなら、それは、もうひとりの自分なんだそうです。
自分のプライドや、不安などが自分自身を委縮させてしまっているのかもしれませんね。
もうひとりの自分は、自分が「誰か」を気にして、自分らしくない姿でいることを知っているのです。

この本を読んでみて

私は、この本を終始うるっと涙しながら読みすすめました。

著者の読者に語りかけるかのような、もはや、隣でおしゃべりしているかのような、
やわらかくて親しみやすい、フラットな文章と言葉選びがとても素敵でした。
それがとても心地よく、より一層の涙を誘いました。

この書評の冒頭に引用した文章「もし、世界中の人が~世界は一瞬で幸せになる。」と同じようなことが
本の帯にも著者の言葉として紹介されています。
私は、この言葉にこの本がもつ幸せのちから、著者自身の幸せパワーを強く感じました。
著者は、先ほどの文章の中で「すぐそば」という言葉を用いていますが、
本を読み進めるうちに、この「すぐそば」は自分の周りを囲む「すぐそば」だけでなく自分自身のことでもあることがわかります。

自分の周りの「すぐそば」を幸せにしたいなら、自分自身が、まずは幸せでいないとね、と言われているように感じました。
そうすれば、自分が幸せと感じることで、相手も幸せを感じ、「すぐそば」が幸せになっていくのだと思います。

さいごに

この本の登場人物は、著者の「おとさん」、奥様の「おかさん」、そして娘さん、の3人のみです。
本の表紙に3人の姿が写っていることもあり、子どもを持つ親向けの本なのかと読む前は思っていました。
しかし、読み進めていくうちに、家族でも、夫婦でも、ひとりでも、どんな人にもこの本の読者として当てはまることがわかりました。
家族と向き合っているようで、自分自身と向きあい、相手の幸せのためのようで、自分の幸せだったり。
世界中の一人一人に向けられた言葉の数々がおさめられた、とても素敵な一冊でした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

おとみ

群馬県出身、28歳のまだまだ新米な専業主婦。 よく読むジャンルは、自己啓発やエッセイなど。 今までは自分の好きな本ばかり読んできたけれども、これからは色んなジャンルを読んで、もっと自分自身の思考の幅を広げていきたいです。