大人気の殺し屋シリーズ第3弾!伊坂幸太郎 著『AX アックス』

本作を手に取った時、私は『AX アックス』”あの”殺し屋2作に続く作品であるとは気づいていませんでした…。

『グラスホッパー』『マリアビートル』

伊坂幸太郎氏”殺し屋シリーズ”です。

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『グラスホッパー』を手に取ったのは、確か8年前だったかと思います。

あまりにもハマってしまい、寝るのを忘れて一気にベッドの上で読み切ったことを今でも覚えています。そしてそれ以来、寝る前に本を読むのは危険!とベッドに本を持ち込むのをやめました。笑

今回ご紹介する『AX アックス』は、『グラスホッパー』『マリアビートル』に続く”殺し屋シリーズ”の第3弾です。

前2作を読んでいる方は、ついニンマリしてしまうシーンがあります。

寝る前に読むのは危険だということを、最初にお伝えしておきますね。笑 (休みの前日ならOK!)

大人気の”殺し屋シリーズ”

伊坂幸太郎氏の大人気”殺し屋シリーズ”は、1作目『グラスホッパー』2作目『マリアビートル』

そして3作目が今回ご紹介する『AX アックス』です。

『AX アックス』あらすじ

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。

引退に必要な金を稼ぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

物語の新たな可能性を切り拓いた、エンタテインメント小説の最高峰!

ー引用元: Amazon

本作の主人公は、超一流の殺し屋であり超恐妻家でもある(かぶと)。

兜が家族には知られずに殺し屋の仕事をこなしながら、夫・父として普通に生活していく様子に違和感を持てないところがなんとも不思議です…。

『AX アックス』が『グラスホッパー』『マリアビートル』と異なる点

『グラスホッパー』『マリアビートル』では、様々な殺し屋たちの視点から物語が進んでいました。

『AX アックス』では、基本的にはを中心に物語が進んでいきます。

 

また、前2作は長編作品であったのに対し『AX アックス』は短編集。

兜を中心に物語は進んでいきますが、基本的には1話ずつストーリーは完結しています。

このハンコを見て「あ、これは…殺し屋シリーズなのね!」と気づきました。(遅っ)

”未完の中編”「Drive」が期間限定で公開中!

『AX アックス』に収録されているのは、以下の5編です。

  • AX
  • BEE
  • Crayon
  • EXIT
  • FINE

各編の頭文字をとって並べると、「A」「B」「C」「E」「F」となっています。

そう、「D」が抜けているのです!

幻の「D」は、実は「Drive/イントロ」という題名で「小説 野性時代」2015年11月号に掲載されたものの、書籍には未収録。
今回は文庫『AX』の発売を記念し、その未完中編の全文を、特別に期間限定で公開!

ー引用元:https://kadobun.jp/trial/AX/5prn3akjnns4.html

2020年4月30日まで文庫版『AX アックス』の発売を記念して、未収録の「Drive/イントロ」が公開されています。

ぜひ、こちらもチェックしてみてくださいね!

妻子持ちの殺し屋・兜の魅力

”殺し屋シリーズ”の前2作、『グラスホッパー』『マリアビートル』でも言えることなのですが…

主要な登場人物は皆、殺し屋。

でも、なんだか憎めない殺し屋たちばかり

 

本作『AX アックス』の主人公である兜は、前2作に出てくる殺し屋たちの中でも特に好感度が高い殺し屋ではないでしょうか。

凄腕の殺し屋であるのに、妻には頭が上がらない姿。

兜の恐妻家っぷりは、クスっと笑ってしまうほど。

 

まぁ冷静に読むと、兜がサラっと人を殺してしまうので好感度が高いと感じている時点で、読み手の私がおかしいのかも知れませんね(笑)。

でもきっと、本作を読んだ方の多くが兜に感情移入するのではないかと思います。

 

冷徹な殺し屋でありながら、人としての温かさを感じる兜。

 

私は終盤、つい涙してしまいました。

 

生き様がかっこいい、というか…いや、人殺しはダメなんだけど…憎めないというか…

という印象です。

 

”殺し屋シリーズ”はどれも好き、いや大好き!なのですが、『AX アックス』は前2作とは全く違う印象で読み終えました。

フェアであること。それは兜が、息子に対して言う台詞でもあった。

正しいことをやれ、であるとか、努力を怠るな、であるとか、失敗を恐れるな、であるとか、そういった立派なことを要求する気にはなれない。

唯一、兜が伝えられるのは、「できるだけフェアでいろ」という、そのことだけだった。

誰かを非難する時にも、誰かを擁護する時にも、フェアでありたい、思いなさい、と。

ー『AX アックス』P.45~46より引用

これは、私が本書の中で一番ステキだなぁと感じた部分です。

フェアであることを貫いている兜が、かっこいいなと思いました。(人殺しはダメだけどね)

おわりに|伊坂ファンも、そうでなくても読むべき1冊

私が伊坂幸太郎氏の作品を最初に読んだのは、『グラスホッパー』でした。

あまりにも物語に引き込まれ過ぎて、一気に(寝ることを忘れて)読み切った後の衝撃は今でも忘れられません。

 

『AX アックス』は、『グラスホッパー』『マリアビートル』に続く”殺し屋シリーズ”の3作目ではありますが、前2作を読んでいなくとも十分に楽しむことができる作品です。

本作は、”殺し屋シリーズ”のファン・また伊坂幸太郎氏のファンでなくとも是非読んで頂きたい名作です!

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『グラスホッパー』『マリアビートル』を読むと、さらに楽しめます!

『AX アックス』の読了後でもいいので、前2作もぜひ!お手にとってみてくださいね。

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あ、面白すぎて寝るの忘れちゃうので…たっぷり時間をとってから読むことを強くおすすめします♡

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ABOUTこの記事をかいた人

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東京在住、34歳フリーのライター。 20歳の頃からうつ病・睡眠障害に悩まされる。 一度、寛解したものの30代で再発。 現在は会社を退職、フリーライターとして活躍中。 自らの経験をもとに【精神疾患・生きづらさ】を抱える人へ、少しでも生きやすくなる情報を発信している。 お問い合わせ・執筆依頼はTwitterのDMよりお願いします。