皆さんはどのような目的で読書をしていますか?
私はより広い世界を見たい、またより多くの人の考えや感情に触れたいという思いから本をとることが多いです。
しかし、多くの本を読む中で「本を読んで得た知識」を実生活にどれだけ生かせているかと振り返ってみると…まだまだ足りない部分が多く。
改めて本の読み方について考え直しているところで、こんな記事と出会いました。
今回は、この記事内に書かれていた齋藤孝氏の「読書をする人だけがたどり着ける場所」をご紹介します。

- 読書の仕方
- アウトプットの方法
- 読書で得た知識を自分のものにする方法
これらを知りたい方は、本書を手に取ることをおすすめします。
著者|齋藤孝氏について
1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。
同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。
著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。
TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。
ー引用元:Amazon
明治大学の教授であり、文筆家である齋藤孝氏。
テレビで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
読書術や日本語の本をはじめ、数多くの著書を発表されています。
本書の内容

ここでは、本書の内容について触れていきます。
本書の概要
序章 なぜ、いま本を読むのか 「ネットでいいじゃん」と思っている人に
第1章 読書をする人だけがたどり着ける「深さ」とは 「深い人」「浅い人」は何が違うか
第2章 深くなる読書 浅くなる読書 何をどう読むか 一流の人の「認識力」を身につける
第3章 思考力を深める本の読み方 読書で思考力を磨く
第4章 知識を深める本の読み方 知識を持つほど世界が広がる理由/新しい本との出合いで知識を広げる
第5章 人格を深める本の読み方 偉大な人の器に触れる
第6章 人生を深める本の読み方 勝ち負けよりも生き方
第7章 難しい本の読み方 あえて本物を選ぼう
インターネットでさまざまな情報を得られる現代。
日本人の読解力が低下しているというニュースは、記憶に新しいのではないでしょうか。
本書では、以下のことが書かれています。
- 読書によって得られる知識や体験
- 読書によって深められる思考力について/思考力を深める方法
- 知識を深めることにより得られる体験/知識を深める方法
- 人格・人生を深めるための読書法
- 著者おすすめの名著リスト
本書の中で数多くの本・作者が紹介されており、「読書をする人」=著者はこういう思考にたどり着くのだな…と感じる1冊でした。
多くの本に触れてきた著者だからこそ語れる読書論であり、その思考力の深さ・知識の深さは圧倒されるばかり。
心に響いた文章 その1
「広く浅く」という言い方をしますが、一番いいのは「広く深く」です。
「広く浅く」というのはごく一般的な話であり、”教養のある人は「広く深く」”をやっているのだと主張する著者。
その「広く深く」読書をするために、「著者月間」をつくり月ごとにさまざまな著者の作品にどっぷりつかることを提案しています。
ただやみくもにたくさんの本を読むのではなく、ひとりの著者・ひとつのテーマに絞って読書をしてみるのはいかがでしょうか。
私はこの言葉に刺激され、本書読了後まずは著者である齋藤孝氏の本を集中して読んでみることにしました。
心に響いた文章 その2
さらに読解だけでなく、もう一歩自分にひきつけて考えてみましょう。
読書をする中ではっとする部分は、自分自身の経験とつながりがある部分であることが多いとのこと。
そのため、はっとした部分はいったんメモし更に思考を深めることを著者は勧めています。
このことで理解するだけでなく、「深み」にたどり着けるのだとか。
自分の経験と読書を通して感じたことをリンクさせることで、より深く生きた知識にしていこうということでしょう。
手帳でもスマホのメモ帳にでも良いので、はっとした部分を自分の感情と共にメモするクセをつけてみるといいですね。
心に響いた文章 その3
本を読んで知識を自分のものにするには、人に話すのが一番です。
インプットだけでなく、アウトプットが重要であることを示す一文です。
アウトプットの重要性は、多くの方が認識しているでしょう。
- 本を読んで得た知識を「つながり」を意識しながら話すこと
- 「つながり」を意識しながら別の本を読むこと
これらを意識するだけで、読書によって得た知識が生きた知識になっていきます。
非常にシンプルなことですが、これらを意識するのとしないのでは全く違います。
本を「たくさん読んだだけ」ではなく、「読んだものを自分の知識にする」ために是非意識してみましょう。
知人と話すのも良いですし、読書ノート・読書レビューなどで思考を整理しながらアウトプットしていくのも良いですね。
私自身、わたしの本棚で書評を書くようになってから読書の仕方が変わってきました。
アウトプットすることを前提にする読書、みなさんもはじめてみませんか?
おわりに|読書を通じてより豊かな人生を

齋藤孝氏の「読書をする人だけがたどり着ける場所」をご紹介しました。
著者の深い知識が、多くの本と触れ合ってきたからこそ得られたものであることを強く感じる1冊です。
- 読書は好きだけど、内容をすぐ忘れてしまう
- 本を通して得た知識を実生活で生かし切れていない
このように感じる方は、ぜひ本書を一度手に取ってみてください。
これまでの自分の読書の仕方を、見直すきっかけになるかもしれません。
たった一度きりの人生、より多くの情報や感情に触れていきたいと私は考えています。
その手段のひとつとして本を読むこと、また読んだ知識を深めていくことを今後はさらに意識していきたいと思っています。
また、改めてそう感じることができた本書と出会えたことに感謝しています。さっちーさん、ありがとう。(これも、アウトプットの醍醐味のひとつかもしれませんね^^)
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