「低気圧の日は頭痛やうつがツラい」という人へ|佐藤純 著『天気痛』

はじめに|低気圧の日にうつがひどくなる私が選んだ本

こんにちは、ノンノ(@nonno_osaki)です。

2019年のはじめにうつ病を患っていることをカミングアウトして以来、精神疾患や生きづらさに関する書籍を積極的に読むようになりました。

現在の私は相性のいいお薬が見つかり、比較的落ち着いてるといえる状態です。

しかし、時々身体が重たいな…やる気が出ないな…とベッドから出られない日があります。

そんな日に「頭痛ーる」というアプリをひらくと、9割ほどの高確率で気圧が下がっていることが分かります。※「頭痛ーる」に関しては後述します

気圧と体調の関係に関して以前から気にはしていたのですが、改めて詳細を知りたいと考え購入したのが今回紹介する『天気痛』です。

著者は国内の天気痛研究の第一人者である佐藤純氏

  • 多くの人を苦しめている天気痛とは何?
  • 天気痛が起こるメカニズム
  • 天気痛の治療法と対処法

本書では上記の内容をはじめ、天気痛にまつわるさまざまなことについて解説されています。

  • 気圧の変化に弱い方
  • 天気が悪くなると特定の部分が痛む方
  • 高層階エレベーターや飛行機が苦手な方

に、ぜひおすすめしたい一冊です。

少しでも楽に生きる方法のひとつとして頭に入れておくべき知識がつまっていますよ。

そもそも「天気痛」って何?

雨が降ると関節が痛い。
梅雨時になると古傷が痛む。
前線や台風が近づくと頭痛がする。
(中略)
これらはすべて天気の影響を受けて生じたり悪化したりする慢性の痛みーー「天気痛」ですが、周囲の人にはなかなか分かってもらえません。
(第1章 全国1000万人が苦しむ「天気痛」より)

天気痛は「気象病」とも呼ばれるもので、天気の変化により何らかの不調があらわれる状態をさします。

天気痛が起こるときのパターンとして以下のものが挙げられます。

  • 天気が変わるとき
  • 季節の変わり目
  • 飛行機や新幹線の中
  • エレベーターの中

実は私は、以上の全てが非常に苦手

幼少の頃から、海外旅行へ行く機会が多かったのですが…

着陸前の「シートベルト着用を促すアナウンス」が流れるより遥か前に、強烈な耳の痛みで苦しんでいました。

飛行機が徐々に高度を下げているのを、気圧の変化から耳が感じ取っているのです。

また、高層階エレベーターに乗ると気分が悪くなります。(特に下り)

うつの症状がひどくなるのは、大抵季節の変わり目や天気が悪くなる前。

本書の中に天気痛チェックリストがあります。

  • なんとなく、雨が降りそうだとわかる
  • 季節の変わり目は具合が悪い。
  • 寒さが苦手。冷え性だ。
  • 乗り物酔いしやすい。飛行機や新幹線が苦手。高いところが苦手。
  • 耳鳴りしやすい。耳抜きが苦手。
  • 過去に首を傷めたことがある。事故やスポーツでケガをしたことがある。
  • ストレスが多い。

(第1章 全国1000万人が苦しむ「天気痛」より)

いかがでしょうか?

ちなみに私は「過去に首を傷めたことがある~」以外はすべて当てはまっていました…

こういった症状にお悩みの方には、ぜひ本書を一読して頂きたいです。

著者は天気痛専門外来を行う医師|佐藤純氏

本書の著者は愛知医科大学病院・東京竹橋クリニックにて気象病外来・天気痛外来で医師をされている佐藤純氏

日本で最初に気象病外来・天気痛外来を立ち上げた医師の佐藤純。

30数年にわたり、気象と痛み、自律神経との関係を、動物実験や臨床実験で本格的に研究しています。

引用元 http://www.tenkitsu-dr.com/doctor/

こちらの天気痛Dr.のサイトもぜひチェックしてみてください。

まだ天気痛の概念がない時代から、天気と痛みや不調の関係に注目し研究を続けてきた天気痛の第一人者の佐藤氏。

天気痛に関するさまざまな著書も出版されています。

本書『天気痛』の内容

第1章 全国1000万人が苦しむ「天気痛」
第2章 「痛み」がわかれば、「天気痛」は怖くない
第3章 人はこうして「天気痛」になる
第4章 治療法と対処法を知れば「天気痛」の不安は解消できる
第5章 歯周病、更年期障害、脳卒中も天気の影響を受ける

本書では以下の内容が佐藤氏の実験や診察の経験をもとに詳細に書かれています。

  • 天気痛に苦しむ患者さんたちの症例の紹介
  • 天気と痛みの関係についての実験内容
  • 天気痛が起こるメカニズムについて
  • 天気痛の治療法・対処法

前半は、医師による実験やメカニズムの解説がメインなので内容的に少し難しい内容や表現があります。

(実を言うと…私はすべての内容をちゃんと理解することはできませんでした)

しかし、佐藤氏が長年の経験をもとに執筆されているため納得できる部分も多く…

本書を読んで感じたのは「ほっとした」ということ。

私の不調には、ちゃんと原因があるんだ!

他にも苦しんでいる人もたくさんいるし、治療することもできる対処法だってある!

このことが分かったことで、気持ちがすぅっと楽になりました。

「天気痛」への対処法

本書の中から、天気痛への対処法をいくつか紹介します。

佐藤氏が天気痛の治療を行う際には次の段階を踏んでいるのだそう。

  1. 痛みが天気に左右されていると知り、天気の変化を察知して、痛みの急性化を防ぐ
  2. 痛みをコントロールする方法を身につけ、痛みに対する認知を戻す
  3. 慢性痛の元になっている病気を治す

(第4章 治療法と対処法を知れば「天気痛」の不安は解消できる)

まずは、普段の生活の中で自分ができることからはじめてみると良いでしょう。

私が本書を読んでから実践していることをピックアップして紹介します。

「痛み日記」をつける

  • 天気
  • 気圧の変化
  • 日記
  • 痛み
  • 運動
  • 睡眠

毎日記録します。

毎日、記録することによって自分のつらい症状と天気にどのような関係があるかを把握することができます。

気圧の変化を知らせてくれるアプリ「頭痛ーる」を活用する

「頭痛ーる」は以前から愛用していたのですが…なんと著者の佐藤氏の研究データをもとに気象庁の情報とあわせてデータを更新しているのだそう!(びっくり!)

「頭痛ーる」で大きく気圧が下がりそうと予報が出た日には、痛み止め抗うつ薬を必ず持って出かけています。

事前にわかることで、対策ができるのは非常にありがたいです。

頭痛ーる 公式サイト

※スマートフォン用アプリもあります

天気痛改善ストレッチをやってみる

本書では天気痛改善ストレッチが紹介されています。

このストレッチは片頭痛がある場合や肩こり腰痛に悩む方に有効なもの。

筋肉の緊張をほぐし血行をよくすることで、元の症状がかなり改善します。
(第4章 治療法と対処法を知れば「天気痛」の不安は解消できる)

天気痛改善ストレッチのやり方や、天気痛改善ツボ刺激の方法が紹介されています。

また、佐藤氏の患者さんでまじめにストレッチをはじめとする治療に取り組み、症状が改善されたケースも取り上げられています。

私も本書の読了後から、日常的に取り入れられるストレッチやツボの刺激をはじめてみました。効くといいなぁ…

おわりに|原因と対策を知ることで楽になれる

佐藤純氏著『天気痛』について紹介しました。

これまで天気や気圧の変化と自分の体調不良の関係について、自分なりに考え対策をしていました。

そして本書を読み、天気痛のメカニズムや具体的な対処法、自分以外にも天気や気圧の変化で苦しむ方々の症例を知ることで多くの発見がありました。

自分の弱い部分の原因を知ることで、気持ちが楽になることがあります。

うつを患っている私は「天気が悪いってだけで寝込むなんて…どうしてこんなに弱いんだろう…やっぱり私はダメな人間だ…」と考えたこともありました。

しかし、天気や気圧の変化が体調に及ぼす関係があること、また治療する方法があることを知り「自分が特別弱いだけじゃないんだ」と安心感を得ることができました。

気圧の低下に弱い方は多くいらっしゃるように感じています。

もし、自覚がある場合は本書を読んでみると私のように気持ちが軽くなるかもしれません。

また、内容が専門的で少し難しいかもしれないのでこちらの佐藤氏の本もご紹介します。

天気や気圧の変化で苦しむ人にこの本が少しでも多く伝わりますように。

 

ノンノの【うつや生きづらさ】に関する書評は他にも…!
こちらも合わせてどうぞ!

 

ほっしー 著『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』

 

 

診断がおりずに苦しむ人がいる。姫野桂 著『発達障害グレーゾーン』

ABOUTこの記事をかいた人

東京在住、33歳フリーのライター。 20歳の頃からうつ病・睡眠障害に悩まされる。 一度、寛解したものの30代で再発。 現在は会社を退職、フリーライターとして活躍中。 自らの経験をもとに【精神疾患・生きづらさ】を抱える人へ、少しでも生きやすくなる情報を発信している。 お問い合わせ・執筆依頼はTwitterのDMよりお願いします。
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