穏やかに働くために。尾藤克之 著『波風を立てない仕事のルール』

こんにちは。ノンノ(@nonno_osaki)です。

「ビジネス書」「自己啓発書」というとどのような本をイメージしますか?

ビジネス書グランプリ2019で発表されたランキングの上位に入賞している本は、以下の通り。

  • 1位 スコット・ギャロウェイ 著『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』
  • 2位 伊藤羊一 著『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』
  • 3位 樺沢紫苑 著『学びを結果に変えるアウトプット大全』
    参考 https://business-book.jp/
「ビジネス力を鍛える」テーマの書籍がランクインしています。
今回ご紹介するのは、コラムニストの尾藤克之氏の新刊『波風を立てない仕事のルール』
サブタイトルは「ほどほどを望む人に捧ぐ「逆説」の働き方指南」と上記のビジネス書ランキングにランクインしているタイトルとは一味違っています。
「ビジネスで勝ち残るぞ~~~~!!成功してやるぞ~~~!!」
と熱く燃える人々ではなく、
「仕事はほどほどに。大きな失敗をせず、いい感じに人間関係を築き、それなりの収入があればOK」
と、ほどほどを望む人に向けたビジネス書です。
尾藤克之著 波風を立てない仕事のルール
実は以前にも尾藤氏の著作の書評を書いています。こちらも合わせてどうぞ。

本書の構成

第1章 事を荒立てない謝罪の鉄則
第2章 危険を冒さずリスクをかわす
第3章 上司に気に入られる仕事術
第4章 ご機嫌を取ってうまいことやる
第5章 文章で下手を打たないために

このように、

  • 大きなトラブルに巻き込まれない
  • 上司に気に入られてそれなりに評価をされる
  • 大成功をおさめるわけではないけれど、そつなく仕事をこなす

ためのコツがたっぷりと紹介されています。

尾藤氏は「はじめに」でこのように語っています。

この世の中は理不尽なものです。

特に会社員の場合、たとえ自分にまったく落ち度がなかったとしても、謝罪に追い込まれたり、責任を取らされたりすることは日常茶飯事です。最悪の場合、職を追われてしまうことだってあり得ます。

(中略)

私を含め、多くの人に必要なのは、仕事における理不尽なことをなくす方法ではなく、現時点で存在している理不尽をかわし、防ぎ、対処する方法であるはずです。
(「はじめに」より)

本書は現在、出版されている多くのビジネス書のようにスキルを上げる方法や、理不尽な世の中と立ち向かう方法ではありません。

ほどほどにそつなく仕事をこなし、穏やかな毎日を送るための指南書なのです。

著者 尾藤克之氏について

・コラムニスト、著述家
・アスカ王国青少年自立支援機構理事
・明治大学サービス創新研究所研究員
・『オトナンサー』アドバイザー
・アゴラ『言論プラットフォーム』オーサー
・朝日新聞『telling,』コラムニスト

引用元 Amazonプロフィール

尾藤氏は現在はコラムニストとしてご活躍されています。

以前は代議士秘書や、大手コンサルティングファームで経営・事業支援に携わったり、IT系上場企業などの役員に従事したりとさまざまな経歴をお持ちです。

本書はそんな尾藤氏のさまざまな経験を交えて書かれています。それゆえに説得力のあるエピソードばかり。

「ほどほど」に仕事をするためのコツ

ここでは、本書の中から私が「なるほど~」と感じた部分をいくつかご紹介します。

たとえ親しい間柄であっても、陰口や悪口は絶対に口にしてはいけないものなのです。
(中略)
優秀なビジネスパーソンは、陰口や悪口はいずれ自分に戻ってくることを知っています。
(第2章 危険を冒さずリスクをかわす)

ビジネスシーンだけではなく、陰口や悪口は口にしない方が良いということを私自身も経験を通して学びました。

特にビジネスの場では、いつどんな時に自分が口にした陰口や悪口が相手に伝わるか分かりません。

陰口や悪口が原因で、よくない状況に陥ることも十分に考えられます。

本書によると、もし周りの人たちが悪口を言い始めた場合は「聞き役に徹して否定も肯定もしない」ことがベストなのだそう。

上司と話をする際には、常に予防線を張らなくてはいけません。
上司は裏切るものとしてインプットしておかなければいけないのです。
(第3章 上司に気に入られる仕事術)

「上司は状況が悪くなると躊躇なく部下を裏切ります。」

この一文に「うんうん、そうなのですよ~~~!」と何度も頷きました…!

というのも、以前私がホテルマンだったころ上司があるミスをしたことがありました。
そして信じられないことに、上への報告メールには以下のように書かれていました。

【今回の件は、私の指導が足りなかったために起きてしまいました。
今一度、大崎(=私)をはじめスタッフの再教育に取り組みます。】

 えええええ…あなたのミスやん…
私、むしろフォローしたよね…
この人、自分のミスを私のせいにするんだ…(心の声)

 8-O

今、思い出してもちょっとイラっとします。(笑)

当時は新人だったこともあり泣き寝入りしましたが、私自身もしっかりと報告をすべきだったと思います。

また、日頃から他の上司をはじめ周りのスタッフとしっかりコミュニケーションをとり、信頼されるように予防線を張っていれば、挽回のチャンスがあったかもしれません。

ゴマすりも極めれば嫌みにもなりません。むしろ尊敬に値します。
(第4章 ご機嫌を取ってうまいことやる)

著者の尾藤氏が「絶対にこの人にはかなわない」と感じたのがゴマすりのプロ「すり夫」さん(仮名)。

この「すり夫」さんはありとあらゆる手段でゴマをすりまくり、その結果お客さまとのトラブルは無く、さらに他の社員のトラブルの火消しをするほどなのだそう。

こちらの「すり夫」さんのテクニックは、非常に素晴らしくビジネスにおいて大切なスキルだと感じました。

 ぜひ、「すり夫」さんのエピソードを皆さんにも読んで頂きたい。
勉強になりました…!

「クッション言葉」。ひと言加えるだけで、言い方がソフトになる魔法の言葉です。
(第5章 文章で下手を打たないために)

「クッション言葉」とは

  • お手数をおかけしますが
  • 申し訳ございませんが
  • 誠に勝手ながら

というように、依頼、お断り、お詫びなどの文頭につける言葉のことです。

ここでは「相手を不快にさせない」ために、クッション言葉をうまく使うことが勧められています。

この「クッション言葉」は、難しいお客様と応対することが多いホテルに就職した際に私が最初に覚えた言葉でした。

お詫びをする際や対応が難しいことをお伝えする場合、これらのクッション言葉を使うことでお客様が受ける印象は大きく変わるのです。

このクッション言葉については、日常生活でも使えるので覚えておくに越したことはないでしょう。

おわりに|”ほどほど”に世渡りするために

尾藤克之氏の新刊『波風を立てない仕事のルール』をご紹介しました。

冒頭でも触れたとおり、本書は「ほどほどを望む人に捧ぐ」ビジネス書として発売されました。

しかし、本書で書かれていることはビジネス上で必要なスキルばかり

本書のルールを忠実に実行することができたら、「ほどほど」ではなく優秀なビジネスマンだといえるでしょう。

 

また、これは個人的な感想ですが…挿絵として描かれている「波ネコ」ちゃんがとても可愛く、ほっこりします。

キャラクター化してほしいくらい…(小声)

仕事の取組み方を模索している新社会人や、社内での人間関係に悩む方にぜひ読んで頂きたい一冊です。

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ABOUTこの記事をかいた人

東京在住、33歳フリーのライター。 20歳の頃からうつ病・睡眠障害に悩まされる。 一度、寛解したものの30代で再発。 現在は会社を退職、フリーライターとして活躍中。 自らの経験をもとに【精神疾患・生きづらさ】を抱える人へ、少しでも生きやすくなる情報を発信している。 お問い合わせ・執筆依頼はTwitterのDMよりお願いします。