ほっしー 著『うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた』

こんにちは、ノンノです。

実は私…「うつ病なう」です。

突然ですが、私は20歳の頃から心療内科に時々通院しています。

実はもう死のうかな~という直前までいった程、重度のうつと診断された経験もあり…

うつから回復した後も、睡眠障害に苦しんでいた為、心療内科通いは30代になった現在も続いています。

 

そんなわけで、自分自身のメンタルの弱さ各種精神薬とのお付き合いが長いわけで。

長年うつと一緒に生きていると、それなりにうつとの付き合い方も心得てくるものです。

 

とは言え、「うつ持ちの自分を受け入れて、うまく一緒に生きていく」という考えに至ったのは、最近のこと。

弱い自分、すぐにへにゃってなる自分、頑張り切れない自分が受け入れられず、無理して無理して壊れる…というのを、何度も繰り返してきました。

 

現在は、いい環境に身を置いており、かなり穏やかな状態です。(なので、こうして病気のことをさらけ出して書いています)

うつ経験者が自らの経験を書いた本作

Twitterで、自身のうつ経験を発信しているブロガーのほっしー氏(@HossyMentalHack)が10月に本を出版しました。

その名も「うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた」

Twitterでは#うつマッピングのタグで多くの方がツイートしています。

こちらのツイートが反響を呼び、本書の出版に至ったそうです。

本書の内容

「うつ病には○○をやると効果がある、××はやめたほうがいい」といった情報は、インターネット上にたくさん転がっていますが、実体験でまとめられた情報はほとんどありません

「薬を飲んでいるだけじゃ、どうにも良くならない……」
「自分と同じ当事者が、どんなことを試してきたのか知りたい」
「だいぶ良くなったけど、いまひとつ自信がつかない」

そんな、うつ病に苦しめられながらも、自分を変えたいと考えている前向きな方々に少しでもヒントを与えられたら、という思いで、私のうつに「効果があったこと」「なかったこと」をまとめたのが、この本です。

(まえがきより)

ほっしー氏は、精神科医でもなければカウンセラーでもありません。

「患者」として、うつを実際に経験してきた方です。

「うつ病 治療」というキーワードでグーグル検索をすると、専門家が監修した記事や病院の案内が表示されます。
確かに、専門家による情報は非常に大切です。正しい医療的な情報が記載されているのでしょう。

しかし、うつ病当事者にとって専門的な知識は理解が難しいもの。(もちろん、人によります)

ありきたりな「このようにしましょうね」という情報を見たところで「そんな難しいことできるか!」「そんな事やれてたら苦労しないよ!」って行動すらしないのが現実だったり。(もちろん、人によりますけどね。私の場合はそうだった)

 

しかし、本作は「うつ病当事者」であるほっしー氏が自身の経験をもとに書いています

本書の解説にて、精神科医の和田秀樹氏がこう述べています。

何よりもまず、著者のほっしー氏も論じているように、うつ病という心の病は原則的に薬だけでは治る病気ではない。
(中略)
ところが、日本の場合は、精神科の医師の時間のなさと、教育の悪さのために、センスのいい医者は確かにいるのだが、薬以外の治療がお粗末なのは否めない
だから、この手の、治ったユーザーの方による、薬以外の部分の治療のガイドブックはとてもありがたいものなのだ

 

だからこそ、こんな方に読んでもらいたい

解説の最後に精神科医の和田氏

患者体験を上手に利用した本書は、むしろ精神科医や臨床心理士に読んでほしいものだ

と述べています。

これも含めて、私は本書をうつ病当事者だけでなく、

・精神科医、臨床心理士などの医療関係者
・うつ病の人が近くにいる家族や知人

に読んでもらいたいと考えています。

精神疾患というものは、やはり当事者でないと分かりづらい部分が多くあると思います。
たとえ、医学的に解明できている事だとしても、投薬治療でコントロールできるとされている事だとしても、うつ病患者にとっては想像以上に辛く、苦しく、難しい問題であったりします

本人の状態が理解できなくてもいいんです。
理解するのは非常に難しいことでしょう。

ただ、うつ病を患っている人はこういう風に感じているんだな、こんな簡単に思えることでも難しいんだなっていう様に、知ってほしいなと思います

そうすることで、うつ病患者に対する目が少し変わるのではないでしょうか。

のんの
「うつ」ってこんな病気なんだ~って少しは知ることができるかも!

 

私の「うつマッピング」

本書を読んだあと、私も自分の「うつマッピング」を書いてみました。

https://twitter.com/milkyhoney_non/status/1080757851683868672

(手書きで汚くてすみません)

本書に沿って、うつ状態を改善するために行うことを「お手軽」「難しい」「効果高い」「効果低い」の指標に合わせてマッピングをしています。

本書でほっしー氏も「効果高」「お手軽」にマッピングしている「愛犬」は私自身も非常に効果が高いと感じています。

うつ病になると仕事も遊びもできなくなるので、「自分はこの世に必要な存在なのか?」と自分を責めてしまうもの。
(中略)
たとえ、飼い主がうつ病だとしても、そのペットにとっては命をつないでくれる存在。親です。

まさに、この通りでうちの犬は私の顔を見ると、いつも嬉しそうにしっぽをプリプリ振ってくれます

本を読んでいると隣にくっついて寝ていたり、ごはんをあげると喜んでくれたり

天使のようなうちのお犬ちゃん

目の前のことを精一杯楽しんでる犬を見てると、心がほわわんと温かくなります。この子のために、明日もがんばってみようって思わせてくれます

「できたこと」をほめる

最近、心がけているのがその日「できたこと」を自分で褒めてあげること。

シンプルなことでいいので、

・掃除をちゃんとした
・犬とお散歩した
・頑張って病院に行った

という風に、リスト化して

のんの
今日はがんばったな~

と思うようにしています。

最近では、夕方になると夫に「できたことリスト」をLINEで送り、仕事から帰ってきたらいっぱい褒めてもらうようにしています(笑)。

健康な人からしたら、何だそれ…と思われるかも知れませんが、うつ病患者にとって自分を肯定することはとても大切なことなんです。

おわりに

うつ病をはじめ、精神疾患はまわりの人が理解することや、治療をすることが難しいのが現状です。

日本で精神科、心療内科を受診すると投薬治療が主に行われます。
しかし、患者自身が自分の症状をうまく口に出せなかったり、日によって症状が変わることにより、患者の病状を医者がしっかり把握し、患者に合う薬を選ぶまでに時間がかかります。
さらには、その薬の効果がでるまで更に時間がかかります。

長い時間をかけて治療する必要があるこの病気に対し、投薬治療以外にも患者自身が生活習慣の改善や考え方を変えていくという事も必要だと私は考えています。

本書で、ほっしー氏が提案しているのは一例に過ぎません。
そして、それぞれに合うもの、合わないものがあります。

うつ病で苦しんでいる方は、本書を読むことで少しでも楽になれるかもしれません
うつ病で苦しんでいる患者の家族や、まわりの方は病状やうつ病の人の考え方を知るきっかけの一つになるでしょう。

書店で見かけたら、ぜひ手にとってみてください。

可愛い挿絵があり、文章もライトなので読みやすいですよ。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

東京在住、33歳フリーのライター。 20歳の頃からうつ病・睡眠障害に悩まされる。 一度、寛解したものの30代で再発。 現在は会社を退職、フリーライターとして活躍中。 自らの経験をもとに【精神疾患・生きづらさ】を抱える人へ、少しでも生きやすくなる情報を発信している。 お問い合わせ・執筆依頼はTwitterのDMよりお願いします。