こんにちは、ノンノです。
ライターの仕事をはじめて…3か月ほどが経とうとしています。
「書くのが好き」という気持ちではじめたのですが、「いい文章ってなんだろう」「伝わりやすい文章ってなんだろう」と、日々考え続けています。
今回、ご紹介するのは尾藤克之氏の新刊「即効!成果が上がる文章の技術」です。
以前から、尾藤氏のTwitterをフォローさせて頂いているのですが、面白い記事や普段何気なく使っている間違った日本語をツイートしており、勉強させて頂いています。
<アナタわかる?>
A氏:最近の新入社員はけしからん
B氏:マジで「適当」なのが増えましたね「適当」は、いい加減という意味で使われることがほとんどです。
本来は、きっちり当てはまるという意味が正解です。
または、程度がほどよい、ぴったりなど。新刊情報New!https://t.co/nvrbO3IbNt pic.twitter.com/Tl1hurKagR
— 尾藤克之・コラムニスト@『波風立てない仕事のル-ル』(きずな出版)発売 (@k_bito) October 26, 2018
そんな尾藤氏が新刊を出すと聞き、即注文。

予想どおり(いや、予想以上かな)とても勉強になる一冊でした。
ぜひ、多くの方に読んで頂きたいと思い、今回書評を書かせて頂きます。

目次
作者 尾藤克之氏について
尾藤氏は、現在コラムニストとしてご活躍されています。
過去には代議士の秘書や大手企業の役員も経験されているという、すごい経歴の持ち主。
本書の発売にあたり、尾藤氏は
文章を書くことは大事なスキルでありながら、日本の教育では、現代国語のように読解力にウェイトが置かれている。
「文章力」を一度手にすれば、それは一生つかえるスキルであり財産になる。
書くことにより、視野が広がり、思考も深くなることは間違いない。くり返し文章を書き、高い意欲で、練習をくり返せば、必ず文章は上達する。
わかりやすい文章を書ければ、必ず素晴らしい未来が拓けてくる。くり返しになるが、文章は誰でもうまく書けるようになる。
あなたの、大切な人に、伝わる文章を書いてほしい。
と述べています。
わたしは、このコメントに非常に感銘を受けました。
これまでは、ただただ文章を書くのが好きだという気持ちで、日々執筆していたけれど、
読む相手に伝わる文章を書きたいと、心から思いました。
自己満足で終わる文章ではなく、読み手の心に入っていく文章を書きたい。
そう思いながら、本書を手に取りました。
第1章 成果が上がるマインドセット
まずは、あまり難しく考えずに、自分はなにを伝えたいのかを掘り下げてください。
「伝えたいことがある文章」は、読者の印象に残るし感動を与えられるのだそうです。
文章を書くときに考えるべきこととして、
①目的:文章は目的によって変化する
②読者:年齢・性別・職業を意識する
③最初の100字で読みたくなるかどうかが決まる
④「ストーリー」と「ゴール」を設定する:(例)ライザップは「ビフォアー」を見せることで共感を狙い、「アフター」で実績や根拠を見せている
を挙げています。
これは、我々のようなライターだけでなく、ビジネス文書を書く上でも必要なことでしょう。
いい文章と出会ったら「なにに対してそう思ったか」を自分の目で分析してみる。
素晴らしい理由はなにか、具体化させた方が良いのだそうです。
本書を読んでから、この習慣を取り入れることにしました。
「どうしていいと思ったのか」「表現の仕方」「リズム」「構成」どの部分を良いと思ったかをノートに書き出すのです。
文章を書くことを仕事にしたい方は、ぜひ取り入れてみてください。
第3章 文章の「やってはいけない!」
・理解があやしい「カタカナ語」はつかわない
・同じ言葉を連続してつかわない
・重ね言葉はつかわない
重ね言葉とは、同じ意味の言葉をくりかえし使うことを指します。
例えば本書で取り上げられている「酒の肴(サカナ)」ということば。
「肴」=酒のつまみの意味があり、「酒の肴」だと言葉が重複してしまいます。
恥ずかしながら、わたしは「酒の肴」という表現を使っていました…
第3章では、尾藤氏の日々のツイートに書かれているような事が、まとめて記載されています。
意外と、知らずに使っている間違った表現や言葉があるので必見です。
第6章 とっておきの「読ませる」技術
読まれる文章はタイトルの目的が明確
「読者のなに?」をタイトルに入れる。
文章のすべてのアプローチは、自分目線ではなく「読む人目線」でなければならない。
最後まで読ませる方法を確立しよう
記事を読ませたい場合、ブログやFacebookで紹介する際には最初の100字程度しか見せない。
「この続きはアゴラにて!http://~~」と明記することによって、記事へと誘導することができる。
ちょっとした工夫により、文章を読ませることができるそうです。
このあたりは、すぐに取り入れることが出来そう!!
おわりに
このように、文章を書く上でのテクニックや考え方、正しい日本語の表現などが紹介されています。
今回は、特に印象に残った部分だけをピックアップしましたが、本当は全て紹介したいと思うほど勉強になった一冊でした。
尾藤氏の書く文章は、とても読みやすく、かつ面白くてついつい読んでしまいます。
その文章を書くために意識していることを垣間見ることができ、わたしも同じように意識してみようと思いました。
ライターという仕事は、日本語が書ければ誰にでもできる仕事です。
しかし、読み手の心に残る文章を書ける人は限られています。
この人の書く文章は、素敵だな、心に響くな。そう思って貰える書き手になりたいと、本書を読んで改めて感じました。
皆さんも、ぜひ手に取ってみてくださいね。
そして尾藤氏のTwitterは非常に勉強になるので、ぜひフォローしてみてください。
今回は、尊敬する尾藤氏の本なのでガチガチになりながら書いています。笑