こんにちは、のんのです。
今回、ご紹介する本はこちら。

とにかくウツなOLの、人生を変える1か月
ブロガー・作家のはあちゅう氏による小説です。
書評を書くにあたり、再読したのですが、今の自分にピッタリの小説でした。
以前、tsukiさんも書評を書いていますので、こちらもどうぞご覧くださいませ!
✔はっきりとした理由は分からないけれど、毎日が楽しくない
✔今の生活を変えたい
✔新しい自分に生まれ変わりたいけど、具体的にどうしたら良いかわからない
そういうモヤモヤを抱える方に読んで頂きたい小説です。
本書のあらすじ
奈緒を迎えたカウンセラーは、なんと人気モデルの中条ヒカリ。
早速、容赦ない質問攻めをしてくるヒカリにひるむ奈緒だが、問いに答えていくうちに、漠然とした不安の正体が見えてくる。
「決意は目に見える形に」「事実は変えられなくても、意味付けを変える」「時間がほしければ、通勤時間を長くする」
―すぐに実行できるヒカリのアドバイスで、奈緒の生活は少しずつ彩りを取り戻していき…。
見方が変われば、人生が、あなたが、色づいていく!
(「BOOK」データベースより)
本書とにかくウツなOLの、人生を変える1カ月(以下、とにウツ)は、小説という形をとっていますが、自己啓発本のような面も持っています。
tsukiさんも書評で述べていたとおり、主人公奈緒とカウンセラーヒカリのやりとりを読み進めていくうちに、自分もヒカリのカウンセリングを受けているような気分になるのです。
ヒカリが口にするアドバイスは、はっとさせられるものばかり。
そんなこと、分かっているはずなのに…できていなかった…何度も、そう思わされました。
1.心と体のダイエット
奈緒の悩み(不満)のひとつは、ダイエットしたいけどなかなかできないというもの。
それに対して、ヒカリは
理由はすごくシンプルで、『自分で、それをやらないことを選んでいる』からなの。
ついカロリーの高いものを頼んでしまったり、スポーツジムに行く代わりにテレビを見てしまったり。その繰り返しが今の自分の体型なのよ
と、厳しいことばをかけます。
今、この書評を読んでいる中にも、ギクっとなった方は少なくないはずです。
(わたしも、その一人です)
本当に、変わりたいと思っているなら、行動するしかない。
「人生を変えたい」なんて言いながら、不幸せにしがみついていたのは、自分だったのだ。
奈緒はこのような考えに至ります。
2.仕事のやりがい
今の仕事には、やりがいを見いだせないという奈緒。
メディアの編集長という立場でありつつも、自分じゃなくても編集長はつとまるのではないか、わたしがいなくとも会社はまわるのではないか、と考えています。
それに対して、ヒカリは
選んだもので、人生はつくられる(中略)
それを運命と思うかどうかは自分次第
という言葉をかけます。
第一志望の会社に入れなくて、すべりどめで合格したからやっている仕事
親のあとつぎで、やらなくてはいけないから、継いだだけ
例えば、このように考えていたとしても、結局はそうすることを自分が選んだのであって、他の生き方を選ぶこともできます。
そうやって自分が選んだ人生を運命だと思えるかどうか、は自分の意識次第だということです。
3.時間の余裕を作るには?
日々の仕事に追われていて、読書やジムに通うというプライベートの充実が叶えられないと嘆く奈緒に対し、ヒカリはこう言います。
最初からその1時間2時間はないものと思って計画を立てることも考えないといけない
この言葉は、とても胸にしみました。
わたしも以前、会社勤めをしていた頃は「時間がない、何もできない」と何かに追われるように生きていました。
でも、自分の心がけ次第で時間を作ることができるんです。むしろ、自分が意識しないと時間は絶対に増えることはない。
今回、とにウツを読んで改めてハッとした台詞でした。
簡単なようで、実は意外と難しいことをヒカリは教えてくれます。
おわりに
再度、言いますがとにウツは小説でありながら、自己啓発本のような不思議な本です。
奈緒と一緒に、自分自身のことを考えながら、ヒカリのいるメンタルジムに通っているような気分にさせられます。
ヒカリが言う言葉は、実はどれもシンプルで簡単なことなのですが、大人になって日々に追われて過ごしていると、どれも忘れそうになってしまいます。
日々に追われている人、なんとなく毎日がパッとしない人は、2時間ほど時間を作ってとにウツを読んでみてください。
お気に入りの飲み物を飲みながら、ゆっくりと向き合ってみてください。
読み終えた後、自分を変えるためのヒントを知るだけで、世界が少し変わって見えるでしょう。
