【特集/人生に影響を与えた3冊】耽美的な人生もいいじゃない?のんの

こんにちは、のんのです。

すーちゃんに引き続き、人生に影響を与えた3冊の本をご紹介します。

この企画を行うと決まった時、すぐに「わたしも書きたい!」と手を挙げたものの、直前までどの本にするか考え続けていました。

物心がついた頃から、読書は好きで多くの本を読んできたけれど、人生に影響を与えたというと一体どれだろう…
できるだけ、色んな作家さんの作品を挙げるべきだろうか…ビジネス書も盛り込んだ方が面白いのだろうか…

悩みに悩んだ結果、やっぱりこれだな、という3冊について書くことにしました。

全て同じ作家さんの作品ですが、本当にわたしの自分の人生に大きく影響を与えた3冊です。

わたしの人生に多大な影響を与えた3冊

  • ミシン
  • エミリー
  • 鱗姫

すべて、嶽本野ばらさんの作品です。
彼の作品は、全て所有していますが、狭いアパートを転々とする際もこの3冊は必ず持ち続けています。

高校生の頃から、ずっと読み続けているので、3冊ともボロボロです。

背景にしたのは、20歳になったお祝いに祖父に買ってもらったVivienne Westwoodのジャケット。
大学生の頃、何度も何度も青山のVivienne Westwoodへ行っては、うっとりしていたのを思い出します。
Vivienne Westwoodを好きになったのも、野ばらちゃんの影響で、今も新作のコレクションは必ずチェックしています。

今回の記事は、野ばらちゃんへのラブレターでもあります。

ミシン

created by Rinker
¥473 (2019/08/23 16:42:52時点 Amazon調べ-詳細)

わたしの本棚で、初めて書評を書いたミシン。
高校生の時に、初めて手にした野ばら作品でもあります。

  • 世界の終わりという名の雑貨店
  • ミシン

の2作が収録されています。

あらすじ
孤独な青年雑貨店主と、心に病をもつ少女―Vivienne Westwoodの洋服を愛する二人が運命的に出会い、はかない逃避行に旅立つ名作「世界の終わりという名の雑貨店」、そして、MILKの洋服を華麗に着こなすカリスマ・ヴォーカリスト、ミシンに恋する少女の「乙女」としての生きざまを強烈に描いた表題作「ミシン」を収録。

ミシンに関しては、こちらの記事をご覧ください。

MILKやVivienne Westwoodのお洋服を好きになったのは、間違いなくこの一冊の影響です。

エミリー

created by Rinker
¥453 (2019/08/23 16:42:52時点 Amazon調べ-詳細)
  • レディメイド
  • コルセット
  • エミリー

の3作が収録されています。

あらすじ
“この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね”。少年と少女の困難で美しい生と性を描いて三島由紀夫賞候補となった表題作はじめ、アートとファッションへの美意識を核に咆哮する三つの愛の物語は、「うっとり読んでいると、破壊力抜群の言葉になぎ倒される」(解説より)。孤高の乙女魂と、永遠の思春期を抱くすべての人に放つ、珠玉の恋愛小説集。

表題作 エミリー

”爆発的にプリティ”なロリータブランドEmily Temple Cuteのお洋服を着るエミリーが学校で受けるいじめは、あまりにも壮絶だし、貴方が受ける仕打ちもひどすぎて胸がムカムカするものです。

そんなふたりが番うシーンは、美しく、そして苦しくて、息をするのも忘れて読んでしまいます。

生まれてきて良かった。この残酷な世界に産み落とされたのは、きっと貴方に出逢う為だったのですよね。生まれて初めて、私は自分が生きていることを感謝しました。

今でも、エミリーのこの言葉が、わたしが読んできた小説の中で一番美しい台詞だと思っています。

どんな辛いことが起ころうとも、こう思える相手に出逢えたということが、素晴らしい。
エミリーを読むと、辛くとも苦しくとも、生きていこうと思うことができます。

このエミリーの台詞を、わたしは野ばらちゃんにそのまま贈りたい。
貴方の作品に出逢えてよかった

鱗姫

created by Rinker
¥514 (2019/08/23 16:42:53時点 Amazon調べ-詳細)
あらすじ
奇跡的な美貌と美貌を持つ京都の名門龍鳥家の長女・楼子は、最愛の兄・琳太郎とともに、揺籠の中で日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。その楼子を奇病が襲う。やがて発症を待っていたかのように、楼子のあこがれる美貌の叔母・黎子がやってくる。その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍鳥家の秘密を明かされるが…

野ばら作品で、一番お気に入りなのが、こちらの鱗姫です。

前半で語られる、実在したハンガリーの貴族であり、「血の伯爵夫人」と呼ばれた史上名高い連続殺人鬼エリザベート・バートリーの物語は恐ろしく、鳥肌が立ちます。

そしてエリザベートの物語と繋がっていく鱗姫のストーリーにも、恐怖を感じます。

しかし、この恐ろしいストーリーが楼子の美しさを更に際立たせるのが、野ばら作品の素晴らしいところです。
ストーリーが恐ろしくグロテスクであるほど、美の描写がさらに際立っていきます。

「第一、上から下までユニクロで統一している人に、私が好意を持つとお思いになって?人は外見じゃなくて内面が大切だと世間ではいいますわよね。でも外見をどう取り繕うかを決定するのは内面でしょ。」

この、楼子の台詞がグサリと胸に刺さり、わたしは外見にはやたらと気を遣うようになりました。

美しくなくとも、生きていけるし、大事なのは中身かも知れないけれど、やはり見た目の美しさは大切。

楼子のように美しくはなれないかも知れないけれど、美しくあろうという気持ちは常に持ち続けています。

実際、楼子のような友人がいたら”超ヤな感じ”だとは思いますが(笑)。

この日の私は、黒のベルベット素材のバッスルスカートにウエスト部分がきゅっとしまった五分袖の黒いニット、それに黒い思いきり上げ底なロッキン・ホース・バレリーナを履いておりました。トータルで全部、Vivienne Westwoodでございます。

この、読んでいるだけでお洋服がイメージできてしまうのも、野ばら作品の醍醐味のひとつ。

ひとつの芸術作品とも言える耽美な世界観を垣間見てはいかがでしょうか。

ちなみにこの鱗姫、絵本版もあります。絵は高橋真琴さんによるもの。こちらも非常に美しい!!

おわりに

人生に影響を与えた3冊を選び、改めて嶽本野ばらという人間に大きな影響を受けていることが分かりました。

野ばらさん、実は逮捕された経験があったり(しかも2回も!もう悪いことをしてはいけませんよ!!)しながらも、根強いファンが多くおり、素敵なイベントを開催したりしています。

実は、これほどの強い思いを持ちながら、野ばらちゃんのサイン会やイベントには足を運んだことがないわたし…
本当に憧れている方なので、会いに行く勇気がないのです…

しかし、これほどわたしの人生に影響を与えている方なので、次に機会があれば会いに行こうと密かに企んでいます…


最後に…
野ばらちゃんへ、愛をこめて。
とびっきりのおめかしをして、会いに行くから、待っててくださいましね!!

合わせて読みたいおすすめの1冊

1 個のコメント

  • […] ●”乙女のカリスマ”が綴る究極の恋愛小説 嶽本野ばら 著『ミシン』 ●AV女優の光と闇。 中村淳彦 著『ハタチになったら死のうと思ってた』 ●【特集/人生に影響を与えた3冊】耽美的な人生もいいじゃない?のんの […]

  • ABOUTこの記事をかいた人

    東京在住、33歳フリーのライター。 20歳の頃からうつ病・睡眠障害に悩まされる。 一度、寛解したものの30代で再発。 現在は会社を退職、フリーライターとして活躍中。 自らの経験をもとに【精神疾患・生きづらさ】を抱える人へ、少しでも生きやすくなる情報を発信している。 お問い合わせ・執筆依頼はTwitterのDMよりお願いします。