こんにちは、のんのです。
今回は、のいさんの投稿に引き続き、わたしもさくらももこさんの作品について書きます。
先日、報道されたさくらももこさん死去のニュースは日本中に衝撃と悲しみを与えました。
「ちびまる子ちゃん」は国民的アニメとして誰もが知っている作品であり、その他の彼女の作品も広く人気があります。
わたしはサザンオールスターズの大ファンなのですが、2012年にさくらももこさん作詞の「100万年の幸せ!!」という曲が発表されてとても嬉しかったのを覚えています。(桑田佳祐さんが他者の歌詞に曲をつけることは珍しく、桑田さんのファンであるさくらももこさんのラブコールで実現したそう)
目次
雑誌『富士山』(全4号)からの選りすぐりエッセイ集

この本は、さくらももこさんが編集長として、取材、文章、漫画すべてを担当した雑誌「富士山」に収録されている中から選ばれたエッセイ集です。
この「富士山」、買ったのを覚えています…なかなか面白い雑誌でした。
父ヒロシと母、息子を中心とした家族や日常を綴ったエッセイなのですが、これがもう面白くて。
読んでいる間中、終始ニヤニヤしてしまいます。これは、お洒落なカフェとかで読んでたら完全に怪しい人になること間違いなし!!
『さくらえび』の中でも特におススメのエッセイ
息子の手紙
息子は、私のことをさくらももこかもしれないと疑いつつ、一方では違うとも思っている。
さくらももこの関係の仕事をしている”さくらプロダクション”で働いてる母が、本当はさくらももこ本人なのでは?と疑っている息子さんとのやりとりを書いたエッセイ。
とてもほのぼのとしており、あたたかいお話です。
しかし、母親がさくらももこであると知った時、息子さんはどんな反応をしたのでしょう。想像するだけでニヤけてしまいます。
たけしさん来宅の思い出
『玄関に、たけしによく似た人がいるけれど、たけしによく似た人がうちに来る用事があって来たのだろうか…』
玄関にあのビートたけしさんがいて、出迎えた父ヒロシのうろたえっぷりときたら…
そりゃあ、ビートたけしさんが居たらびっくりどころではないよなあと思いつつ、やはりニヤけてしまいます。
父ヒロシインタビュー
……こうして4回にもわたり、わざわざヒロシに頼んでインタビューをしてみたが、案の定、きいてもきかなくてもどっちでも良いような答ばかりが返ってきた。
さくらももこさんのお父様は、「ちびまる子ちゃん」に出てくる父ヒロシそのものだったことが分かるお話。
こちらのインタビューは、ニヤけるどころか、声に出して笑ってしまいます。
あの日の奈良
漫画家デビューの5日前に訪れた奈良のお茶屋さんでのエピソード。
これは、じわっと温かいお話です。
さくらももこさんは、漫画もそうですが、ニヤニヤしてしまうお話とじわわんと染みるお話があります。
どちらも好きなのですが、両方とも彼女の温かさを感じるものばかりです。
素敵な作品をありがとう
わたしは、子供のころから漫画の「ちびまる子ちゃん」が大好きでした。
中学生の頃、はじめてエッセイを読みましたが、漫画同様にあたたかい作風をとても好きになりました。
今回、久しぶりに「さくらえび」を読みましたが、追悼特集なのに終始ゲラゲラ、ニヤニヤ笑い続けてしまいました。
でも、彼女への追悼はこれでいいのだと思っています。
さくらももこさん、あたたかく素敵なお話をありがとうございました。
あなたの作品で、たくさんの人が笑顔になったことでしょう。天国でどうぞ安らかにお眠りください。
心よりご冥福をお祈りいたします。