また、みんなに会えた。J.K.ローリング 著『ハリー・ポッターと呪いの子』

こんにちは。のいです。

2019年の最後は「ハリー・ポッター」シリーズの続編的立ち位置の、「ハリー・ポッターと呪いの子」をご紹介させて頂きたいと思います。演劇の脚本が本として発売されているものです。

今年も本をはじめとして、様々な映画や音楽、演劇に触れられたことをとても嬉しく思っています!その中で、小学生の頃からずっと大好きな「ハリー・ポッター」シリーズの続編にあたる演劇、「ハリー・ポッターと呪いの子」を観劇したことはとても幸せな思い出になりました。私にとって、年に一巻ずつ発売されていったハリー・ポッターシリーズはハリーたちの成長に自分の成長の思い出も重ね合わせることができる特別なシリーズです。おそらく、現在のアラサー世代の方々には共感してくださる方も多いのではないでしょうか?小学四年生の頃に「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の日本語訳が発売されるのが待ちきれなくて英語版に手を伸ばしたものの挫折した自分が、アメリカで演劇を観られたのがとても感慨深かったです。

原作者が書いた脚本

ハリーポッターシリーズは、原作が7巻で完結した後もスピンオフのファンタスティックビーストシリーズが映画化し、メディアミックスが盛んなシリーズです。原作者のローリングさんはファンタスティックビーストでも、「呪いの子」でもシナリオを担当されています。原作者ならではのストーリー展開が楽しめるこちらの「ハリー・ポッターと呪いの子」は、本編の十九年後が舞台で主役となるのがハリーとジニーの息子、アルバス。2016年にロンドンで初演されたのち、世界各地で上演されています。キャストが発表された当時はハーマイオニー役に黒人女優さんがキャスティングされたことでも話題になりました。第一部、二部と長編なので、二日間上演になっています。(ワーグナーみたい!笑)上演が始まった当初は大人気すぎてチケットも高騰し、半分諦めモードだったのですが、しばらく時間がたった今では予約もしやすくなりました。私が予約した時は一週間前とかでしたが、公式ホームページから特に困難もなく予約できました。私は観劇前に、これがミュージカルでハリーたちが高らかに歌い出したらどうしようと密かに心配していたのですが、歌はなく、基本的には演劇です。英語は結構難しいので、脚本を読んでストーリーを予習してから行かれることをオススメします!

ここからはネタバレがたくさんあります。

ハリーの息子、アルバス

ハリー・ポッターを読んだ方なら、シリーズの中で何度も寮のエピソードが出てきたのを覚えていらっしゃるのではないでしょうか。ハリーたちが通っていたホグワーツ魔法学校には四つの寮があり、それぞれにカラーがあります。

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ハリー・ポッターに出てくる組み分け帽子の、各寮への歌はこんな感じ。

 

ここにタイトル

私はきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツ組み分け帽子
私は彼らの上をいく
君の頭に隠れたものを
組み分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を

グリフィンドールに行くならば
優希ある者住まう寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール

ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ

かぶってごらん!恐れずに!
興奮せずに、お任せを!
君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)
だって私は考える帽子!

 

本編では、主役のハリー、ロン、ハーマイオニーがグリフィンドールに入り、スリザリンと敵対しました。ところが本作の主人公、ハリーの息子アルバスはスリザリンに入寮します。そしてその親友になるのが、ハリーの宿敵だったドラコ・マルフォイの息子、スコーピウス。この時点で既に、私たちの予測を裏切ってきます。このスコーピウスくんが大変良いキャラなところも魅力的です。

ロンとハーマイオニー

よく原作ファンと話していると、「あんなに優秀なハーマイオニーがロンとくっついたのは間違いだったんじゃないか」という話が出てきます笑 19年後のハーマイオニーはなんと、魔法大臣!!ハーマイオニーの努力は報われたようです。そして、「呪いの子」では長い論争だった「ロンとハーマイオニー問題」にも決着がつきます。この結末がまた良いんだ。。。 ちなみにロンとハーマイオニーにはローズという娘がいます。気になっていた方はぜひご確認ください。

過去は変えられるのか?

この「ハリー・ポッターと呪いの子」の重要なアイテムの一つに、時を遡れる「逆転時計」があります。ハリーポッター本編ではかなり多くの登場人物が亡くなりました。最初にシリーズが書かれたきっかけがローリングさんのお母様が亡くなったということもあり、「死」はシリーズを通して大きなテーマでした。この「呪いの子」「誰かが死ぬ過去を変えられたらどうする?」というテーマに一つの答えが出ます。

自分とは誰か?

グリフィンドールに当然入ると思われていながらもスリザリンに入ったアルバスと、悪者扱いされているマルフォイの息子、スコーピウス。二人は共にアイデンティティに対する悩みを抱えています。これを乗り越え、自分を受け入れて行く二人の成長は私たち読者にも勇気を与えてくれます。私が本作で1番好きだったテーマはこれでした。

おわりに

ハリー・ポッターシリーズがお好きな方も、これが初めてという方も楽しめると思います!ぜひお手にとってご一読ください。みなさま、良いお年を!

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埼玉県出身、東京- NYを経て、今はミシガン州立大学で音楽学部の博士課程に在籍中。 専攻はピアノ。 よく読むジャンル→ミステリー、ファンタジー、エッセイ、恋愛もの、歴史物、伝記、ノンフィクション、児童書 アメリカ中西部でピアノを弾いたり音楽について学んだり書いたり教えたりしています。 本を読んで現実逃避して寒さに耐えています。