本当の自由を獲得するために、わたしは飛ぶ。原田マハ 著『翼をください』

こんにちは。すーちゃん( @suexxsf )です。

今日は、原田マハ 著『翼をください』を紹介させてください。
わたしのお気に入りです。

ここ最近では、原田マハさんといえば、美術小説のイメージが強いと思います。
わたしも読んでいますし、好きです。

しかし、それ以外にも、とても素敵な小説を描かれています!とお伝えしたい。

『翼をください』を一言でいうと、こんな本!
  • 前向きになれる本
  • かっこいい女性に出会える本
  • 飛行機に興味がある or 好きな人に、特におすすめ
    (わたしはこの作品を読み、飛行機に興味を持ちました)

 

『翼をください』について

本作は、1930年代を舞台に、世界一周飛行に魅せられた人々の物語です。
2つの史実を融合されたフィクション。「強くて切ない、大河物語(ロードノベル)」と、単行本の帯に書かれた文に、偽りはありません。

3人の主人公の魅力

女性飛行士・エイミー

まず登場するのが、エイミー・イーグルウィング。彼女のモデルは、アメリカ人女性飛行士である、アメリア・イアハート。

(アメリア・イアハート本人。単行本の表紙にもこの写真が載っています)

女性として初めて大西洋横断飛行に成功するなど、数々の記録を打ち立てます。

女性だからという理由で、何かと軽視されることも多い中、困難な飛行にも果敢に挑戦します。
その姿がたくましく、同性のわたしから見ても、ずっと憧れの女性。本当にかっこいいです。

日本人カメラマン・山田

次に登場するのは、カメラマン・山田。
この作品を読むまで、「ニッポン」という毎日新聞社の社用機が、世界一周飛行を世界で最初に果たしたことを、全然知りませんでした。

1939年、第二次世界大戦の足音も少しずつ聞こえる中での飛行。
山田自身は、操縦士でも整備士でもないですが、カメラマンという立ち位置からの世界一周飛行の様子は、自分自身も一緒に乗り込んでいるかのような気持ちになります。

現代の新聞記者・翔子

最後に、2000年代後半。新聞記者・翔子が、エイミーや山田の過去を調べたのちに、名古屋にある、三菱重工へ取材に行きます。

(先日、名古屋港から見えました)

2人の主人公が追ったものを、現代に引き継いでいる流れが、個人的にとても好きでした。

 

名言:「飛行が怖いと思ったことは、1度もありません。飛べなくなる、と思うことのほうが、ずっと怖かった」

これは「太平洋越え。怖くはありませんでしたか」と聞かれたときの、エイミーのセリフ。

史上初の記録を打ち立てる一方、幾多の困難が彼女を襲います。
そんな危険な状況から帰ってきた秘訣について、

「自分は生きて帰ると信じること。そして、自分を支えてくれている仲間と、ともに飛んでいる飛行機を信じることです」

と語るエイミー。
覚悟を決めた女性はこんなにかっこよく、そして眩しいのかと、何度読んでもグッと来ます。

 

まとめ

何度読み返しても、冒頭の50ページ弱で、すぐ泣いてしまう自分がいます。

ありきたりかもしれない。綺麗ごとに聞こえるかもしれない。
けれどわたしも、エイミーが言うように、「世界はひとつ」なのだと信じたいし、世界平和を祈り続けたいのです。

最後に、楽天ブックスでのマハさんのインタビュー記事を挙げておきます。
「小説を書いていく上で、女性を元気づけるというのが、私自身のテーマなんです」という言葉を、マハさんから聞くことができて、本当によかったです。

I fly.
Higher, faster, and further.
Then I shall return.

エイミーだけが知っている、秘密の言葉。
この言葉がすべての始まりだったのかもしれない、なんて思える読後感です。

彼ら、彼女らと一緒に、世界一周飛行、いかがですか?

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ABOUTこの記事をかいた人

1992年、愛媛県生まれ。愛知県在住。『わたしの本棚』ライター。 好きな本のジャンルはミステリー。読書歴は約10年。辻村深月、東野圭吾、森絵都、恩田陸、原田マハ、村山由佳作品をよく読みます。(敬称略) 辻村深月作品が特に好きで、情報収集や考察が日課。また、作品の舞台になった街へ赴く、聖地巡礼も楽しい。 今まで読んだ本で1番好きなのは、辻村深月 著『子どもたちは夜と遊ぶ』。何度も読み返してるのは、同じく辻村深月 著『スロウハイツの神様』。初めて読んだ高校時代から現在も、わたしに影響を与え続ける、大切な作品たち。 読書の他に、アルトサックス、お菓子作りも好き。