無所属という生き方の指南書。はあちゅう監著『無所属女子の外交術』

はあちゅうさんの『無所属女子の外交術 (単行本)』を読みました。

最初、「無所属女子って何だ?」と思いながら読みました。

確かに世の中には、「〜系女子」というレッテルが多くはびこっていますが、わたしは、いつの間にかそれに慣れきっていました。

そのレッテルから自由になり、何にも所属していない、無所属の状態になろうというものです。
(帯にいっぱい「〜女子」と書かれてあって、おもしろいです)

無所属と自分

カテゴリーに属さないということ

(前略)自分で自分に貼ったレッテルと、世間からのレッテルとの違いに自分で気付くと、より「自分」というものをつかみやすくなるように思います。
大学ひとつ取っても、大学名を聞くだけで「こんなイメージの大学生が多いかな?」というものがあると思います。

また、長女らしく親の前ではしっかりしないといけない。そのような、周りから貼られたレッテルは、少なからず自分自身の振る舞いに、影響を与えているそうです。

それに気付くことで、自分そのものを見つめられます

人との付き合いは「点と点」

個人的に気に入ったのは、付き合いで全て顔を出すのではなく、自分の趣味が合うその一部分だけでいい、という箇所です。

無所属というのは、すごくラクな生き方なのでは、と思いました。

無所属女子と仕事

独立すること

はあちゅうさんの著書を何冊も読んでおりますが、今回改めて、仕事に対する考え方をしっかり見つめ直すことができました。
「自分にとってのWinなことと、社会にとってのWinなことが繋がって、社会がちょっと自分の理想形に近づくことは、何よりの仕事の醍醐味ではないでしょうか」
仕事をすることは自分の強みを社会に還元すること、というのがとてもしっくり来ました。
「(前略)覚悟を決めて努力をすれば、ちゃんと好きなことが仕事になっていくということを実感した10年となりました」
はあちゅうさんだから書ける言葉ですが、ものすごく説得力があります。
好きなことに邁進すること。その大切さを、つくづく感じます。

自分の立ち位置を明確にする

自分の核を取り囲む思い込みをすべて剥がしていく(タマネギの皮を剥ぐ、と本書では表現されています)と、自分には何が残るのか。

その状態を自分自身が正確かつ客観的に把握することが、何より大切だといいます。

会いたい人に会うための行動

わたし自身も、どうしても「会いたいから会う」という短絡的な考えになっています。
そのため、「会いたいから会うだけでは、会って終わり」という言葉には、確かに…と思ってしまいました。
「会いたい人に会うための行動は、自分を高めることに繋がります

「私自身は人間同士は、互いに必要なときに自然と会えるものだと思っています」

そして、「人脈は無理やり作るものではなくて、自然とできあがるもの」とありました。
努力を重ねるうちに、出会うべくして出会える。
この考え方を常にもって、自分自身も努力を続けていきたい、と強く思いました。

本作を読み終えて

本作は、「無所属女子」というタイトルが付いていますが、女子に限った話ではありません。
生きていく上での指南書のように感じました。まさに「外交術」であり「処世術」。

全て横書きで書かれているので、スマホに慣れた方でも読みやすいはず。
生きづらいなぁ、なんだかうまくいかないなぁ、と思うときに是非読んでほしいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1992年、愛媛県生まれ。愛知県在住。『わたしの本棚』ライター。 好きな本のジャンルはミステリー。読書歴は約10年。辻村深月、東野圭吾、森絵都、恩田陸、原田マハ、村山由佳作品をよく読みます。(敬称略) 辻村深月作品が特に好きで、情報収集や考察が日課。また、作品の舞台になった街へ赴く、聖地巡礼も楽しい。 今まで読んだ本で1番好きなのは、辻村深月 著『子どもたちは夜と遊ぶ』。何度も読み返してるのは、同じく辻村深月 著『スロウハイツの神様』。初めて読んだ高校時代から現在も、わたしに影響を与え続ける、大切な作品たち。 読書の他に、アルトサックス、お菓子作りも好き。