出会って困難を乗り越えつつも最終的に結ばれるシンデレラストーリー。
私はそんなベタ甘な恋愛小説が大好きです。
(リアルでときめきがないからだなんて言えない)
でも、現実はそんなうまくいかない!とか思ってるそこのあなた!
では、一味変わったこんな恋愛はいかがでしょうか?
ちょっと特殊な恋愛が描かれている3冊をみさきが紹介いたします。
垣谷美雨 著 「結婚相手は抽選で」
国でランダムに選ばれた相手とお見合いして、
3回断ればテロ撲滅隊に強制入隊少子化対策のためとはいえ、まさか施行されるとは誰も思っていなかった法律ができてしまった。25歳から35歳までの離婚歴のない男女はお見合いをさせられる。
3回断ればテロ撲滅隊へ。 彼女いない歴=年齢のモテない男、同居する母から逃れるために結婚したい女、施行直前に 振られた女。それぞれのお見合いの結末は?
すごく斬新ですよね。
テロ撲滅隊も絶対嫌だけど、このお見合いはほんとうにある意味心理戦。
「3回までしか断れない」という決まり。
想像を絶するテロ撲滅隊へは絶対に行きたくない。ある意味賭けですよね。
1番最初の人が1番いいかもしれない、でもこのあとにもっといい人が現れるかもしれない。1人目を断り、2番目に会った人も断ったら3番目の人と結婚するかテロ撲滅隊へ。
お互いが何人目の相手なのか探るのもまたおもしろいところです。
お見合いの様子や結果はぜひ読んで確認してみてください。
村田沙耶香 著 「トリプル」
「殺人出産」という表題の小説の中に入っている作品です。
「男」と「女」の二人の交際関係が一般的に「カップル」と呼ばれるのに対し、 (男同士、女同士の場合もありますが)
この世界では「男」「男」「女」、もしくは「男」「女」「女」の三人の交際関係を「トリプル」と呼ばれる。この「トリプル」が若い世代を中心に流行っているという。
まさに女子高生の主人公は男の子ふたりと「トリプル」の関係。 だけど大人たち、お母さんは「トリプル」に反対している。
この話を読んだとき衝撃でした。
私は三人で付き合うなんて見たことも考えたこともありませんでした。
(外国では三人での婚姻を認めるべきだ、というデモが何度も起こっているそうですが)
でも最近は恋愛や家族の在り方もほんとうに多種多様になりましたよね。
賛否両論あるかもしれませんが、近い未来「トリプル」が一般的になるかも しれないですね..!?
私自身はやはり「カップル」希望ですが「トリプル」も全然ありだと思います。海外では一夫多妻制もありますしね!海外では一夫多妻制もありますしね。
(※少しR18な話になりますが、)「トリプル」は性行為も三人で行います。 それもまた想像できないくらい特殊….!
今回のnoteのテーマの「恋愛」とはずれてしまいますが、同時収録されている「余命」もおすすめです。
医療が発達し、老衰も事故死も病死もなくなった時代。
役所に死ぬための届け出を出して、好きな方法で好きなタイミングで死ぬという世界の話。ほんの数ページの作品ですが、考えさせられます…!
不覚にも、この世界ちょっといいなと思ってしまった。
「殺人出産」含めいまの常識では考えられない世界。おすすめです。
住野よる 著 『 か「」く「」し「」ご「」と「 』
ベストセラー『君の膵臓をたべたい』の著者が送る青春ストーリー。
主な登場人物は高校生の男女5人。
それぞれ秘密の特殊能力を、気持ちを隠しながら持っています。京くん:頭の上に浮かぶ感情の記号が見える。驚いたときには「!」、疑問に思ったときは 「?」など。
ミッキー:感情のバーの傾きが見える。マイナスの気持ちの時は左に、プラスのときは右に傾くなど。
パラ:鼓動の早さを表す数字が見える。ドキドキして心拍数が早くなったりする様子が見れる。
ツカ:トランプの記号が見える。それぞれ喜びや悲しみなどを表わす。
エル:矢印が見える。
特にミッキーの能力がいいな〜〜と思いつつ読んでいました。
でも「見えてしまうからこそ」のこともきっとあるんだろうな、とも思います。見えないからこそ気を使ったり、ドキドキしたり。
どっちにしても能力が手に入れられなけど読んだら「もしもこの能力があったら」と考えてしまうこと間違いなしです。
それぞれの目線で書かれていて青春にたっぷり浸ってみてくださいませ!
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以上、みさきがオススメする特殊な恋愛小説でした。