こんばんは、みさき(@misaki2018jp)です。
先日紹介した「クジラの彼」が自衛隊ラブコメ第1弾となり、今回は第2弾の「ラブコメ今昔」です。 表題作「ラブコメ今昔」に加え「軍事とオタクと彼」 、「秘め事」「青い衝撃」など6つの物語を収録。
今日はその中の「軍事とオタクと彼」をご紹介します。

あらすじ
歌穂は出張から東京から大阪へ戻る新幹線に乗っていた。込み合った車内で立っている歌穂に「トイレに行くからその間座ってて」と声をかける男性が現れる。それが海上自衛隊の光隆だった。
連絡を取るようになりいい感じだが、「年上だから告白されないのか?」と悩む歌穂。他に女がいるのかと疑うが、そう、タイトル通り彼はオタクだったのだ。
歌穂の関西弁
ヒロインの歌穂は大阪人。「このとき胸キュンやった」なんてあったら方言好きの私は同性でもこっちまで胸キュンです。ほかにも「譲ってくれはって」「要らへん」など 関西弁が続々出てきます。
わたしは東京生まれ東京育ちで方言が一切ないので方言に多大な るあこがれがあるのです、、!
有川さんの構成の作り方
「歌穂さん」
好きです、付き合ってください、という告白はそれから一泊遅れて、しかし力強くきた
本で読んだときに「歌穂さん」と1文あってページめくって、好きですに文章が続くんで す。めっちゃ良くないですか!?あえて切って強調というか間を置くというか。
しかも好きですの文章も「」でないのがまたよい!もしかしたらもしかたらの偶然かもれないけど、意図的だと勝手に読んでます…!
有川さんの文章好きすぎます。あとふたりの出会いのところ でも「出会ったときから笑顔でやられた」で次のページなのも同じくよい…!
表紙、裏表紙にも注目
表紙には今回収録されているお話にまつわるもののイラストが集合しています。

読み終わった後に改めて見てみると「あー、あれか!」となるはず。
そして裏には「クジラの彼」の表紙も入ってます。ガラケーなのがちょっと時代を感じる。
(本作は平成20年に発売とのこと。10年前…!)

今回は1番お気に入りだった「軍事とオタクと彼」を中心にご紹介しましたがもちろんどのお話も素敵です。
「広報官、走る!」で照れたときに「溶けた」という表現があるのですがこれもすごい好きですし、本当に微笑ましい。
タイトルに「ラブコメ今昔」とありますが、いつの時代も恋愛は必要不可欠だしときめいてたいです。
ではでは、みさきでした!
[…] わたしの本棚…共同運営の書評メディアで毎週金曜日の更新担当。月6本ほど書いてます。 […]