悩み、苦しみながら成長していく スティーブン・チョボスキー 著 『ウォールフラワー』

「僕たちは“どこからくるのか”は選べないけれど、“そこからどこへ行くのか”は選ぶことができる」

こんにちは、みき(@_miki972)です!

皆さんは、学生時代どんな日々を送りましたか?

一番多感な十代の時期。多かれ少なかれ、だれにでも悩みがあったのではないでしょうか。

今回は、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の再来ともいわれる、映画化もされた名作「ウォールフラワー」についてご紹介をしたいと思います。

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あらすじ

 

チャーリーは高校一年生。友達がいなく、いじめられています。

パーティに誘われても、壁際から動くことができない彼はウォールフラワー(壁の花)のよう。

ある日、陽気なパトリックとその美しい妹、サムに出会い、彼の人生は一変していきます。

それぞれが抱えるもの

 

主人公チャーリーは幼少期にトラウマを抱え、高校に入学する前に親友が自殺してしまい、幻覚症状を見るなどの複雑な事情を抱えています。

また序盤は明るく楽しそうに描かれているパトリックも、同性愛者で、作中何度か悩むような素振を見せます。

パトリックの妹サムは奔放で、複雑な家庭ではありますが美しく日々を生きる、恋多き女の子です。

パトリックとサムは決して同情や哀れみではなく、自分たちと深い部分でつながる要素をチャーリーから見出し、次第に仲良くなっていきます。

変わっていく日々

 

パトリックとサムに出会ってから、チャーリーの生活は劇的に変わっていきます。

チャーリーの何より良いところは、自分がどうすれば人が喜んでくれるのかを考えて、本当に親切な気持ちでそれを実行できるところだと思います。読んでいるうちにどんどんチャーリーの心優しさに惹かれていきました。

はじめこそ一人で、壁の花と周囲に言われていた彼ですが、次第に周囲に人が増えていきます。

壁の花

 

壁の花、ウォールフラワーとは一般的に、「パーティなどで仲間になじめず、壁にもたれるはみ出し者、仲間外れ」などの意味があります。

ですがパトリックとサムがチャーリーと打ち解け始めた時、こんなことを言います。

「お前は観察して、理解している。壁の花(ウォールフラワー)だ」
「はみ出し者の島へようこそ」

複雑な事情を抱えるパトリックだからこそ、同じく何かを抱えるチャーリーと惹かれあった。

誰かが自分を理解してくれていることの嬉しさと、また自分もそうしたいという思いが次第にチャーリーに芽生えていきます。

傷つきながら成長していく

 

この小説は、主人公チャーリーやその友人が、少しずつ成長していく物語です。

主演のローガン・マーランをはじめ、「少年は残酷な弓を射る」のエズラ・ミラーや、「ハリーポッター」でお馴染みのエマ・ワトソンによって2012年に映画化もされています。

私は映画を見た後に原作を読みましたが、どちらも本当に素晴らしい作品でした。

いつの日か、悩みを抱えたすべての大人に、あるいは現在進行形で悩んでいる学生に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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