「モテたい」を燃料に努力し続ける男 ! 山里亮太 著 『天才はあきらめた』

2019年に女優 蒼井優さんと結婚した南海キャンディーズの山ちゃんこと、山里亮太さんの出世物語。
この本を読めば、山ちゃんがいかに努力して厳しいお笑い業界で出世してきたかがよくわかります。

世間では「気持ち悪い」や「抱かれたくない」などと言われている山ちゃんは、多少はそんな風に見えるところがあるものの、男性から見ると、いうほど気持ち悪いとは思いません。

そんな山ちゃんの努力と出世物語。幼少の頃から始まり、芸人として成功するまでのストーリーが描かれています。
この本を読むと、山ちゃんのことが好きになるし、YouTubeで南海キャンディーズの漫才を見たくなる・・・オススメの1冊です。

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モテたい!を燃料に努力する日々。

昔から「何者かになりたかった」という。

しかし自分は天才ではないということも自覚していたと言います。だって僕は普通の人だし。と。でもどうしても何者かになりたい。そして何者かに連れて行ってくれたのは、モテたいという感情だったといいます。

山ちゃんが冒頭からこのように書いている気持ち、10代から20代前半の男子なら「わかる、わかる」とうなづくところではないでしょうか。しかし、多くの人は、「どうせ無理」「きっとうまくいかない」と言い訳をし、サボり始め、ゆくゆくは夢や目標を諦めてしまいます。

しかし、山ちゃんは違いました。このモテたいという感情を燃料に努力し続けます。そして今はご存知の通り、TVやラジオ、お笑いLIVEに大忙しの人気芸人になりました。誰もが最初は「普通のひと」。しかしやり続けたら結果が出るというのをこの本では熱く語ってくれています。
(山ちゃんはめちゃくちゃ努力家で、ストイックです)

加速する相方への要求

山ちゃんはコンビを3回組んでいます。今の南海キャンディーズに至るまで2回解散をしています。いずれも理由は相方に厳しすぎて相方が嫌になってやめてしまうというもの。

お笑いに対してストイックな山ちゃんは、自分に対してストイックなだけでなく、相方にも要求レベルが高かったようです。ネタを作っているのが山ちゃんだから、パワーバランス的にどうしてもネタ作りがわが要求する感じになっちゃうみたいです。

実際に本に記されている内容を見ると、これはなかなかハードだなと感じます。精神的にも相方さんはかなり追い詰められていたのではないでしょうか。

例えば一人目の相方には、

  1. 滑舌が良くなかったという理由で、半日間、立ちっぱなしで巻き舌をひたすら練習させる
  2. バイトを休ませて山ちゃんが選んだお笑いのビデオを数十本見せ続ける
  3. (相方の)彼女が来た日に呼び出してネタ合わせを入れ、デートを潰す
  4. 遊びに行ったらその先でのエピソードを必ず10作ることを要求する

などです。これはもうブラック企業のノルマですね。特に3番目なんて、嫌がらせでしかない笑

僕も20代になって社会人になってから、会社の先輩にえらいたくさん要求されました。なので、この相方さんの気持ちがすごくわかります。(でも鍛えられたおかげでいろんなことができるようになり、今は感謝しています)

と同時に、現在は、経営に携わったり、フリーランスとしても仕事をするので、相手に要求することがあります。その時、この山ちゃんのように結構細かく・具体的に要求してしまうので、この本を読みながら申し訳ないなという気持ちにさせられました。(いつも仕事で関わってくれている人たち、無茶振りに文句を言いながらも勧めてくれている人たち、ありがとうございます。)

お笑いの編集からオリジナリティへ

この本ではストイックさと努力で芸を磨いていく山ちゃんの成長が楽しめます。

山ちゃんのお笑いのスタイルは当初は「今、受けそうなものを作る」という編集型のお笑いでした。

しかしある時、そこに限界を感じます。

彼は周りの人のアドバイスを受けて考え直します。

そして、「周りが受けそうなお笑い」ではなく、「自分が面白いと思うもの」を分析し、自分のスタイルを作っていきます。

この辺りはとても読み応えありますし、自分流のお笑いスタイルを見つけ、磨いていく術は、前回書いた書評にも通じるところがあります。

面白い!を分解し再構築する 岩下智 著『面白い!のつくり方』

2019.07.31

 

山ちゃんはとにかく研究家です。周りを研究し、自分を研究している。そして努力をやめない。
自分の気持ち悪さも武器に変え、笑いに変える。

本を読んでいると、山ちゃんの性格の悪さ、そのねっとりとしたニヒル感も垣間見れて、マジで性格悪いなーと思う時もあるのですが、彼はそのニヒルな感情を行動するための燃料にうまく変えていきます。

何かに向かって頑張っている人、夢中になっている人には色々得られることがあると思います。

オススメの1冊です。

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ABOUTこの記事をかいた人

わたしの本棚 管理人。 1978年生まれ。京都生まれ東京在住。 大学卒業後、ITベンチャー企業の経営者 →2018年社会起業家へ転身 。 NPO法人アンリーシュの創業・代表。 好きな作家:村上春樹、平野啓一郎、石田衣良、西野亮廣、見城徹、 堀江貴文 他  
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