読書を通じて一生経験できないことを学ぶ。見城 徹 著 『読書という荒野』

こんにちわ!マコ(@MakotoTakeuchi)です。

今回紹介する本「読書という荒野」は、2018年6月に発行されました。

幻冬舎の社長の見城徹さんが著者。

そして編集者は同じく幻冬舎の箕輪厚介(@minowanowaさん。

幻冬舎の最強タッグによる1冊となっています。

この本は僕の中でとても意味のある1冊であり、いろんな顔をもった本でもあると感じます。

一つは見城さんが編集者として付き合ってきた作家たちの本を、ご自身の人生と交えて紹介する書評本という顔。

もう一つは、見城さんの仕事人生を学ぶビジネス書という顔。

この2つの顔をもったこの本を「現代の書評の完成形」と言えるのではないかと僕は思います。

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「読書という荒野」は編集者がこれまで携わった本と一緒に、自分の人生を語る書評本

 

僕は書評を書くようになってから、読書に対する見方ががらりと変わりました。

これまでは、

読書=楽しみ・娯楽

という要素が主だと捉えてきました。

しかし今は、

読書=人生の一部

という捉え方をするようになりました。

本を紹介するという行為を突き詰めて考えていった結果、

書評を書くとは、本を通じて自分の人生の一部を紹介すること

だと考えるようになったからです。

 

世の中にはたくさんの書評があります。新聞、雑誌、Webメディア・・・毎日いろんなところで目にします。

その中で僕が惹かれる書評にはいくつかの共通点があります。

  • 本の解説や要約にとどまらず、書評家独自の視点や感情や体験(経験)が描かれている
  • その本との出会い、出会った時の自分の人生がどういう状況にあったかがセットで書かれている
  • 紹介している本の販促文章でおわらず、書評が一つの作品(読み物)として成立している

 

「読書という荒野」は読み進めていくうちに、「書評とはこうあるべき」という自分の理想の多くが形になっている本ということに気付きます。

 

五木寛之の「燃える秋」という小説が生まれるまでのエピソードにワクワクする

著書の中では、見城さんがあこがれ続けたという五木寛之や石原慎太郎をはじめ、大江健三郎、村上龍、林真理子など大御所作家の本が紹介されています。

その中でも、五木寛之さんの燃える秋という小説が生まれるまでのエピソードがとてもワクワクする内容なのでご紹介します。

見城さんがまだ若手編集者時代だったころ、あこがれだった五木寛之さんと仕事をするために、五木さんのすべての作品を読み、感想を手紙したためて送ります。

長編小説から週刊誌の対談までその全てを精読して、感想を送り続けます。

そしてそのことがきっかけで仕事に繋がっていきます。

17通目の手紙を出したころ、不意に1枚の手紙が届いた。

差出人の名前には「五木寛之内」と書いてあったので奥様の代筆だとわかったが、僕はうれしさのあまりそのハガキをもって編集部の机の周りをグルグル回った。

(中略)

25通目の手紙を書いたあと、ついに五木さんに会えることになった。

「君、あれだけの手紙大変だったね」

「いいえ。ただ僕は、なんとしても五木先生と仕事がしたいんです」

「うん、やろう」

返事は短かった。もうそれまでの手紙で、何百という言葉を費やしてきて、それだけのものが胸に届いているから、言葉を弄する必要がなかったのだ。

だいぶ端折っていますが、見城さんが五木さんを口説き落とす際の考え方や行動した話は本当面白いですよ。ぜひ読んでみてほしいと思います。

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圧倒的に仕事をする見城さんの編集者人生を学ぶビジネス書

さて、もう一つの視点で見たときに、この本を、見城さんの仕事の仕方や価値観について学べるビジネス書と捉えることもできます。

ビジネス書としてこの本を読んだ時は自分を掻き立ててくれる熱い言葉がたくさんちりばめられていることに気付きます。

 

努力は圧倒的になって初めて意味がわかる

自己嫌悪と自己否定が仕事への原動力となる

極端になれ!ミドルは何も生み出さない

 

仕事にスーパーストイックな見城さんならではの言葉がこの本にもあちらこちらに存在します。

働き盛りの僕は、これらの言葉に影響を受け、今日も仕事に没頭するのです(笑)

自分がやっていることへの嫌悪と否定を感じながら、いまよりもさらに良い仕事をするためにどうするべきかを考えながら・・・。

見城さんの本が好きな人はきっとこれらの言葉で自分を奮い立たせて働いているのだと思います。

 

困難は読書でしか突破できない

最後に読書について言及している文章をご紹介します。

思えば僕が本を熱心に読むのは、何らかの困難に陥った時だ。

鶏が先か、卵が先かわからないように、困難を経験したから読書をするのか、読書をするから困難を乗り切れるのかわからないが、読書・困難・読書・困難というサイクルが僕の人生においてずっと続いてきた。

だから、困難と読書は不可分の関係にある。

実際、僕の人生には5、6回本を貪り読んだ時期があるが、例外なく不幸や不安を感じていた。

 

人は、迷い・疲労困憊し、不安を感じ、恐れ、精神的に追い詰められた時、無性に読書をしたくなります。(きっとこの書評を読んでいる方にはその感覚が伝わるはず)

ITやテクノロジーが発達している現代であっても、本を手に取って読む価値は失われておらず、読書は自分の財産になるのだと思います。

辛い時ほど読書をしましょう。きっと人生を好転させてくれるでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

わたしの本棚 管理人。 1978年生まれ 大学卒業後、ITベンチャー企業の経営者 →2018年社会起業家へ転身 。 NPO法人アンリーシュの創業・代表。 趣味:読書、オンラインコミュニティ研究、など 好きな作家:村上春樹、平野啓一郎、石田衣良、西野亮廣、見城徹、 堀江貴文 他   【読書にはまったきっかけ】 時間を持て余していた大学時代に、図書館で村上龍のコインロッカー・ベイビーズに出会い、読書にのめりこむ。 その後村上春樹作品に没頭し、青春時代に多大なる影響を受ける。