夢を通して、知る。吉本ばなな 著『夢について』

はじめに

1年くらい前のことです。
普段連絡をとることのない友人から手紙が届きました。

その手紙にはこのようなことが書いてありました。

「夢に花ちゃんがでできて泣いていたよ。
泣きながら私に泣くなって言ってきて、ハンカチで乱暴に拭いてくれたの。

そんな夢をみたから今の花ちゃんには辛いことがあるんじゃないかなって心配になったんだけど…」とのことでした。

たしかに私は心が疲れていたし、その友人に会いたいなと思っていたのです。

もしかしたらそんな想いが夢を通して伝わるなんてことがあるのかな〜と不思議に思いました。

 

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私が紹介するのは吉本ばななさんの「夢について」。

この本は作家、吉本ばななが見た夢について24編が綴られているエッセイ集です。

主に夢についてかかれていますが、夢でない話もでできます。

亡くなった友人がでてきたり、探偵になる夢だったり、
それぞれの話が吉本さんらしいあたたかな書き方で綴られています。

全てを紹介しきれないため、今回は中でも印象に残った「白いセーター」というお話を紹介します。

あらすじ

雨の日、どっぷり疲れた午後にうたた寝をします。

その時みた夢は覚えていないけれどものなんだか世にも悲しいものでした。

起きた後に実家に電話をかけると母から「あんた、悲しいことなかった?」と問われます。

「あったけどなんで?」ときくと、「さっきうたた寝をしていたんだけど夢にあんたが出てきて……」

母がみた夢は、吉本さんのその日の哀しみが夢を通して伝わっているかのような内容でした。

白いセーターを読んで思ったことは夢には特別な何かがあるのではないか、ということです。

夢ってただ記憶を整理するだけじゃなくて、科学では証明できない潜在意識やテレパシーの力が関係してるのではと思ってしまいます。

未知のことってワクワクしますね。

エッセイを読み終えて

この本を読み終えた時、
もしや吉本ばななさんと私は似ているところがあるのかな……!? と図々しくも嬉しくなりました。えへへ。

そして、私にもこんなことあったかもと思ってしまうくらい自然に寄り添う文章は、
友人から日記を見せてもらったような身近な感覚で読めます。

そう思ってしまうのは、吉本さんが気取らずに夢のはなしを綴っているからかもしれません。

夢のはなしはつまらないというけれど、そんなことなかった。

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