こんにちは、まき貝。です。
皆さんは「プレゼンをしなさい」と言われたとき、どんなことが頭に浮かびますか?
「当日が楽しみだ」
でしょうか?
それとも、
「うまく話せるか不安だ」
「厳しい質問をされたらどうしよう」
「どうしよう、どうしよう、どうしよう」
でしょうか。
誘導尋問のようになってしまいましたね。
ですが、後者のように不安な気持ちを抱く方が多いのではないでしょうか。
今回は、
初めてプレゼンに挑戦する人やプレゼンに不安を抱く人に読んで欲しい、
そんな本をご紹介したいと思います。

プレゼンやスピーチ、日常業務の報連相など、
あらゆるビジネスシーンで教科書のように使い、
そしてお守りのように大切にしている本です。
この本を読めば、「プレゼンとは何なのか」がはっきりと明瞭化されます。
逆に、「プレゼンとは何なのか」を知ろうとせず、
小手先のテクニックだけ追い求めたのでは、
魅力的なプレゼンは出来ないということも身に染みる本でもあります。
プレゼン関連の本が数多ある中、なぜこの本なのか。
お勧めしたいと思った3つの点を挙げたいと思います。
1、「そもそもプレゼンって何?何を目的としてやるものなの?」という「考え方」に重きを置いている。
2、澤さんご自身の「経験」に基づいている。
3、私自身が澤さんの講演を聴き、その経験から多くの人に知ってほしいと率直に思ったため。
著者 澤円さんとは
澤さんの経歴を知ることで、この本の魅力がグンと増すのでご紹介をさせていただきます。
澤さんは日本マイクロソフト株式会社に勤務する中、年間200回以上のプレゼンを行うと同時に、
ビジネスパーソン向けサイトで多くの記事を執筆されるなど、多岐に渡りご活躍中です。
TwitterなどのSNSはもちろん、Voicyというサービスで声のブログを毎日配信するなど、
積極的に「アウトプット」をされています。
2006年、澤さんはとある賞を受賞します。
Chairman’s Award
この賞、すごい賞なのです。
マイクロソフトの規模を思い知らされます。
マイクロソフトには全世界に約10万人の従業員がいて、そのなかでトップの成績を収めた12名ほどに「Chairman’s Award」という賞が与えらえます。
授賞式は三万人を収容するスタジアムで行われ、ごく普通の人ならば、一生味わうことのできないような圧倒的な興奮と感動を体験します。
当時の澤さんはプリセールスエンジニア(技術的な知識を持ち、営業をサポートする役割)。
通常、営業マンやマーケッターなど数字で成果を示すことが出来る人たちが選出される中、
エンジニア職である澤さんがこの賞を受賞することは、異例だったそうです。
では、なぜそんな異例な事態が起きたのか。
マイクロソフトではプリセールスエンジニアやITコンサルタントと呼ばれる人たちを置き、お客様の技術的な相談に乗ったり、商品やサービスの解説をする仕事をしています。
その「説明が素晴らしい」「解説がわかりやすい」「澤の説明が営業成績に大きく寄与した」と認められChairman’s Awardに選出されたのです。
言い換えるなら「私のプレゼンそのもの」が栄えある賞をもたらしてくれたということです。
澤さんが評価された最たる理由は「プレゼン力」。
マイクロソフトという世界的企業において評価される澤さんのプレゼン力。
それがこの一冊に詰まっているとしたら、とても魅力的ではありませんか?
一方で、澤さんはご自身を落ちこぼれのエンジニアだったとも表現されています。
最初から光り輝いていたのではない、
日々の努力によりプレゼン力を磨き上げた結果、Chairman’s Awardを受賞出来た。
だからこそ、この本にはグッとくるものがあります。
「自分も澤さんのように実践すれば、プレゼン力をつけることが出来るかもしれない」と
希望を持ちながら読み進めることが出来るからです。
聴き手にハッピーな未来を。
私はこの本を読むまで、
プレゼンは「聴衆の心を惹きつけるトーク術により、
相手に自分の考えを伝え、強く印象付けること」だと思っていました。
練習を重ね、本番に臨み、今日はうまく話せたかな、と思っても何か残る物足りなさ。
なんだこのもやもやは。
どんよりとした雲のような感情が、
この本との出会いでサーッとはれ、心を快晴にしてくれたのが忘れられません。
特にこの言葉。
プレゼンを聴いてくれる人たちに、どんなハッピーな未来を提供できるだろうか。
これがあらゆるプレゼンの出発点であり、プレゼンを行う本来的な意味なのです。
・相手からどんな行動を引き出したいのか
・その行動をすることで、相手にとってどんなハッピーな未来が待ち受けているのか
これがプレゼンにおけるビジョンです。
なんて、前向きな言葉なんだろうか。
「ハッピー」なんて言葉がプレゼンの本で出てくるなんて、思いもしなかった。
私は「聴き手がハッピーになる未来」、そんなものは描いてこなかった。
好き勝手に自分の思いを身振り手振りで話していた。
なんて独りよがりなプレゼンをしていたんだろう。
そして、気付く。
世の中にはなんて独りよがりなプレゼンが多いんだろう。
冒頭からこんな衝撃を受け、
「澤流プレゼンスタイル」を網羅したこの本にどっぷりとハマってしまいました。
最後に ~プレゼンターにもハッピーな未来を~
先日、澤さんの講演を実際に拝聴する機会がありました。
「時を忘れる」という小説のような一言が思わず頭に浮かびます。
適度なテンポ、澤さんの動作、スライド、言葉、
余計なものが排除され、計算され尽くしたプレゼン内容。
全てから目が離せない。
内容がグッと心に入ってくる。
今まで受けたどの講演とも違う。
「変わりたい」「行動したい」「良い講演に行けたよ」と言いふらしたくなる、
実に前向きな講演でした。
行ってよかった。
こんな実体験をしたからこそ、この本を紹介したいという気持ちがより一層高まりました。
プレゼン力が付いた自分自身を想像してみてください。
仕事の成功率が上がり、周りからの信頼も厚くなります。
プレゼンターとして自信を持って、もっと前向きに仕事に臨めます。
プレゼンターのハッピーな未来も描ける、
そんな魅力に溢れたこの本をぜひ手に取ってみてください。
きっとあなたのビジネスシーンを広げてくれる良きパートナーになってくれるはずです。
澤円さんの新作発売情報が先日解禁となりました。
11月26日に発売される『あたりまえを疑え。 自己実現できる働き方のヒント』
こちらについてもリンクを貼らせていただきます。
(私はもうすでにワクワクしております)