大人というのは基本的に「泣く」生き物だ。江國香織 著 『泣く大人』

こんにちは、もるです!
気軽に読めるエッセイに心を癒されているこの頃です・・・!

今回は、江國香織さんのエッセイ本「泣く大人」について紹介したいと思います。
こちらのタイトル「泣く大人」が出版される5年前に「泣く子供」も出版されています。

「泣く子供」を執筆していた頃はおそらく独身だった江國さんが、結婚してご主人と一緒に暮らしてから書かれたエッセイがこの本です。
江國さんの私生活に正直「羨ましいいい・・・!」と思わずにはいられない部分もありながらも、温かくて優しい言葉遣いで綴られた内容に共感する部分も多かったです。

この本では大きく4つのテーマで短編エッセイが綴られています。

  • 雨が世界を冷やす夜
  • 男友達の部屋
  • ほしいもののこと
  • 日ざしの匂いの、仄の暗い場所

 

「風呂場で小説に耽溺する楽しみ、幸福な食べ物、深夜の書店を徘徊すること、心強い友人と過ごすお酒の時間、夫婦、恋人、姉妹、友達―それぞれとの特別な関係…大人にだけ許された贅沢を手のひらで転がすように愉しみ、指からこぼれ落ちるその哀しみと憂鬱さえもいとおしむようにすくいとりながら綴る。日々のこだわりをつややかに、しなやかに描いたエッセイ集(「BOOK」データベースより)」

created by Rinker
角川書店
¥518 (2019/09/17 10:08:53時点 Amazon調べ-詳細)

「男友達の部屋」

江國さんは、本エッセイで、「男友達と恋人とは似ている」と書いています。

そして、恋人との違うのは「同じ時代を生きるということ」と区別しています。

「男友達に限らず、おなじ時代を生きる、というのは私にとって、友達の持つ最大の素質だ。」
恋人の場合は、“輝くばかりに甘美な途方もなく特別な、人生も世界もどうなろうと知ったことじゃない、という一瞬の真実が大事”で、
男友達の場合は、”一緒に仕事ができたり、おじいちゃん、おばあちゃんになっても同じ目線で物事を見れたりといったことがある”
こう思うと、人によって定義は様々なんだなぁと思います。
私は「正直でいたいと思うかどうか」がとても大事で、大切な人たちの前では正直でありたいなと思うし、そう出来なくても大丈夫だと思う場合とで一種の境界線を引いている気がします。

 

「ほしいもののこと」

「ほしいもののこと」の中で、江國さんは

①「ずっと仕事をしていかれること」(経済的安定)
②「最後には愛する男の腕の中で死ぬこと(精神的安定(男))」
③「井戸」
「派手というより突飛な帽子」
「天性の歌唱力」
「ロバ」など

をあげています。

ずっと仕事をしていけること、愛する人がいることは多くの人が納得するところと思います。

③の部分では、江國さんらしさがすごく出ていて、
井戸が欲しい理由は、「やっぱり井戸が欲しいと思う。最後にはきちんと身投げもできるもの。」・・・・・!!なるほど・・・・!と思いました。

 

created by Rinker
角川書店
¥518 (2019/09/17 10:08:53時点 Amazon調べ-詳細)
この他江國さんのエッセイの中で、毎日お風呂に2時間入っていたり、朝から犬の散歩をしていたり、感性の優れている人の生活ってすごく豊か・・・・!と憧れました。

ABOUTこの記事をかいた人

鹿児島出身、関西在住。社会人2年目。 わたしの本棚 ライター 好きなジャンル:恋愛、ビジネス、エッセイ 好きな著者:江國香織、森絵都、東野圭吾、伊坂幸太郎、吉本ばなな、はあちゅう(敬称略) 商社でプロダクト関連のデザインのお仕事をしています。 書くこと、デザインすることをお仕事にしていきたく奮闘中・・・!
合わせて読みたいおすすめの1冊