なるべく愛する人とごはんを食べたほうがいい。吉本ばなな 著『切なくそして幸せなタピオカの夢』

こんにちは、もるです。
吉本ばななさんのエッセイ集が先月発売となりました!

 

本書は、著者であるばななさんの体験を元に書かれています。幼少期、思春期、大人になり、家族を持ち、子供を持ち・・・その過程に欠かせない「ごはん」というもの。

「人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいいーー。」

 

台湾の読者向けに書下した短編ストーリー絵本であり、
最初は台湾で先行発売された本書。

『惆悵又幸福的粉圓夢』

「ばななさんの本が台湾でも読めるのか・・・!」と嬉しくなりました。
絵本エッセイであり、イラストレーターさんも台湾の方です。

心温まる絵と、ばななさんの優しい言葉が詰まったエッセイです!

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若い頃の「ごはん」というもの

 

スリルを感じることが好きな人なら、恋人あるいはそうなりそうな可能性がある異性とごはんを食べるのがいちばん好きだろうと思う。

 

若い頃は、日々色んな人と出会ったり、交流したり、発見や気付きが欲しいと思ってしまうと思います。
「ごはん」も出来るだけ新しい場所で、普段とは違うモノを食べてみたい!と思ってしまいがち。

家族を持ってからの「ごはん」というもの

自分の好きなことがあり、世界があり、時間の使い方がある。
子供が赤ちゃんだったとき、私は生まれて初めて孤独を感じない日々を過ごすことができた。
長い間の私の愛の渇きはすっかり癒された。
恋愛にスリルを求めなかった私は、どんなに恋人とくっついていても淋しかった。
数時間後には別々の家に帰っていく関係が常に虚しかった。
いつでも一緒にいてくれるだれかが欲しかった。
大人になったらそんな人はいないとわかっていたし、自分の人生は生きるも死ぬも結局は自分だけだから、自分でしっかり歩いて味わっていかなくてはいけないことだって、知っていた。」

子供を持ってからのばななさんの気持ちが描かれています。
子供を持って、常に支えるべきものを持った時、生まれて初めて孤独を感じない日々があったとあり、
大人になると、自分で歩いていかないとと思っていても、
家族を持つと、「誰かのため」に自分を正す日々が自然に出来るのかもしれません。

成熟してからの「ごはん」というもの

 

「キャンドルを灯して、ビールやワインなど飲みながら、暮れ行く空を眺めていつもと同じ人たちと食べる晩ごはんのメニューを考える幸せは、人生の数々ある幸せの中でもそうとうに大きいと思う。」

 

若い頃は、スリルを求めて、出会いが欲しくなるけれど、
家族を持ち、成熟すると、「いつもの風景」や「いつも一緒に食べる人」の存在がとても貴重で、幸せな時間になる。

いつも同じ人と食べるごはんをこんな風に感じることが出来たら、こんな素敵なことはないなぁ。と温かい気持ちになりました・・・!

 

 

あなたが恋人と食べるごはんが、いつか「家族」と食べるごはんになりますように。
そしてそれの積み重ねが、かけがえのない地層となってあなたの人生を創りますように。できればそれが幸せなものでありますように。」

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

鹿児島出身、関西在住。社会人2年目。 わたしの本棚 ライター 好きなジャンル:恋愛、ビジネス、エッセイ 好きな著者:江國香織、森絵都、東野圭吾、伊坂幸太郎、吉本ばなな、はあちゅう(敬称略) 商社でプロダクト関連のデザインのお仕事をしています。 書くこと、デザインすることをお仕事にしていきたく奮闘中・・・!