人と人との不思議な縁、よみがえる記憶−よしもとばなな 著『ハゴロモ』

こんにちは!
最近身の回り周辺に起こる災害に心身少し疲れている、もるです・・・!
落ち着いたものを読みたくなり、よしもとばななさんの「ハゴロモ (新潮文庫)」を手に取ってみました!

  •  ︎少し落ち込んでいる人
  •  癒されたい人
  •  穏やかな気持ちになりたい人

などに手に取っていただきたい小説です。

優しいファンタジー物語

 

主人公は、「愛人」という関係を続けながらも、純粋な恋をしていた。大事な青春時代の8年間を全て不倫に尽くし失恋したという過去と向き合う主人公。
失恋後、故郷のふるさとに帰り、
時間の経過が忘れさせてくれるものなのか
必要とされているのか、いないのか
自分は未来に何を求めているのか

ふるさとで出会う少し変わった人との出会いを交えて変わっていく主人公のお話。

現実的な話から始まるストーリーながら、
穏やかで可愛らしい描写で物語が進みます。

吉本ばななさんの言葉選び

吉本ばななさんの描かれる言葉が、とても綺麗で、
頭の中に残るものばかりです。

ストーリー性もそうですが、その中で交わされる言葉を少し取り上げたいと思います。

心は強い

「心の強い人は、たいてい心さえしっかりしていれば体はなんとかなる。って
体のことをばかにしているんだ。でも人って、ある線を過ぎると、こんどは体が
弱っていることが心を引っ張っていってしまうんだ…。」

過ごしているなかで、悩むことや葛藤すること様々とあると思います。
そのなかで、身体>>>>精神 と、

「体は元気だから大丈夫!」と思ってしまいがち。

おそらく多くの人が、「身体は元気だから大丈夫!」と思って活動していると思います。
でもいずれ、身体の強さが欠けてしまうことが起こったとき、心が引きづられてしまうことも。
バランスが大切で、悩めるうちは心は強いという証拠です!

 

焦らなくていい

「喫茶店の跡継ぎか、スキーインストラクターの嫁しかも姑つきっていうのか、保育園で働くか~自分ではなんにも選んでいないのによ」
「そういうのが最高なんじゃないか?自然に川のように流れて、あるところにいつのまについてしまうっていうのが」

今の現状や現地点に、
「これが望んでいたことなんだろうか?」
「自分で決めた道なんだろうか?」
と思ってしまうこともあると思います。

そして焦ってしまうことも。
でもここで主人公の父親は主人公に対して、「そういうのが最高なんじゃない?」と言います。

無理をしなくても、そのままで、流れてきた今でも

「私は、時間をかけて、自分がちゃんと流れ着くようなところへ行こう。」

主人公の意志の変化と、周りの人の穏やかで暖かい言葉と流れに
とても癒される本です。

現実的で、でも穏やかで癒されるストーリー
ぜひ手に取ってみてください!