妻と同性愛者の夫、そして夫の恋人ー江國香織 著『きらきらひかる』

今回は、江國香織さんの小説『きらきらひかる (新潮文庫)』について。

随分と前の1991年に発売された小説です。
しかし、現代の人間関係や恋愛事情に合っていると感じる部分が多い内容の小説と思い、紹介します。

例えばこの小説には、
・同性愛
・ポアモリー(複数愛)
・セックスレス
・アルコール中毒

などと言った内容が主人公や登場人物を中心に、様々な非日常な日常が物語の中で繰り広げられています。
中には当てはまる人もいるかもしれません。

 

あらすじ

 

”アル中気味の妻と同性愛の夫、そして夫の恋人とをめぐる3人の奇妙な三角関係の物語。”

私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許しあって結婚した、はずだったのだが……。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは? 傷つき傷つけられながらも、愛することを止められないすべての人に贈る、純度100%の恋愛小説。(紹介文より引用)

恋愛や結婚のあり方とは?

この小説を読んで私が一番感じたことは、
恋愛や結婚について、「こうなければならない」という考えが強かったのかもしれないな、ということでした。

こういう結婚があってもいいはずだ、と思った。なんにも求めない、なんにも望まない。なんにもなくさない、なんにもこわくない。

 

この小説では、主人公の女性笑子は、アルコール中毒で、情緒が不安定。旦那である睦月は笑子と結婚しているのに、同性愛者でもあり恋人がいる。そして笑子とセックスをすることもできない。
こんな奇妙な一件奇妙で疑問が多い関係でも、お互いが許すことができていれば、成立することが出来る。

「どうしてこのままじゃいけないのかしら。このままでこんなに自然なのに」

 

アルコール中毒の妻と、同性愛者の旦那。
妻である笑子は時に、彼の彼氏のことを「会わなくていいの?」気にかけることもあります。

情緒不安定の妻を支えるため、いつでも優しい態度が取れる旦那の睦月。

優しさと、愛情の不思議な関係と、
確かに矛盾している関係に悩みつつも、愛がある夫婦の物語です。

 

最後に

 

今はLGBTや、複数の人を同時に愛するポアモリーなど、色んな恋愛が浮き彫りになって来ています。
しかし、なかなか受け入れたり、認めがたく思う人も多いのではないでしょうか。

暖かさのある言葉と、切ないと感じてしまう境遇が同時に混在する物語です。

ぜひ手にとって見てください・・・!

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ABOUTこの記事をかいた人

鹿児島出身、関西在住。社会人2年目。 わたしの本棚 ライター 好きなジャンル:恋愛、ビジネス、エッセイ 好きな著者:江國香織、森絵都、東野圭吾、伊坂幸太郎、吉本ばなな、はあちゅう(敬称略) 商社でプロダクト関連のデザインのお仕事をしています。 書くこと、デザインすることをお仕事にしていきたく奮闘中・・・!