愛するとは何なのでしょうか。川村元気 著『四月になれば彼女は』

あけましておめでとうございます。

今年もたくさん本を読んで浸りたいと思います!!!

 

さてさて・・・・今、あなたは誰かを愛していますか?(突然っ!)

アラサーに近づくと、恋愛に対して酸いも甘いもそれなりに経験し、
胸キュンというよりも、もっと現実的、合理性のある恋愛をしていませんか。
これは周りを見ても同じ。
結婚した人、彼氏がいる人、パートナーがいない人
相手がいようとなかろうと昔ほど、わーきゃー騒ぎ立てるような恋バナはしていない気がします。

そしてふと<愛>って何だろう。そんなことを考えて
結局答えなんてないまま日々は過ぎ去っていきます。。

そんな愛について考える小説をご紹介します。

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作品の想い、あらすじ

あらすじなどはこちらをご覧ください。

 

恋は風邪のようなもの

これまた億男の時と同様
30~50代の何百人にもインタビューを重ね出来上がった作品だそうです。
それゆえに「わかるーー」と思わせる現実離れしていないストーリーでありながら、フィクションさもあります。

ただ、読んでいてものすごく感情を揺さぶられることはありませんでした。(ラストを除いて)
これは、主人公<藤代>自身の感情が”無”に近いからかもしれません。
極端に喜んだり、悲しんだりすることがない。
結婚を前にして、マリッジブルーになるわけでも浮かれているわけでもない。
ただ、淡々と日々をこなしているだけです。

恋は風邪と似ている。
風邪のウイルスはいつの間にか体を冒し、気づいたら発熱している。
だがときが経つにつれ、その熱は失われていく。
熱があったことがあったことが嘘のように思える日がやってくる。
誰にも避けがたく、その瞬間は訪れる。

叶うか叶わないかわからない恋をしている瞬間が楽しくて
いざ付き合うと、急に喧嘩が始まる。

それが恋とわかりつつ、皆同じことを繰り返していくのです。

そして重く、受け止めがたいと思ったのがこのセリフ

愛を終わらせない方法はひとつしかない。それは決して手に入れないことだ。

愛や恋をひたすら問い続けた先にあるスト―リーは、私の中では予想外で、ロマンティックだな~では終わらない重たさ、深さを感じました。

 

同じ作者で読み進めてみませんか

川村元気さんの描く「死」「お金」そして本作「愛」3作品に触れてみて全く違う作品だけど、いくつか共通する描写、ストーリーがありました。私は好きな作品に出会うと、その作家さんの作品、インタビューなどめちゃくちゃ調べます。
読んだあとに、どういう想いで作品を書いたのか知るとまた違った見方ができたりします。そんな風に書き手のことも想像しながら読書を楽しむのもいいかもしれませんよ。

個人的には、このインタビュー、現代の恋愛について深堀りしていて面白かったです。

【川村元気】現代の男と女」

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ABOUTこの記事をかいた人

福岡県在住、発酵愛好家の管理栄養士。 好きな文筆家は江國香織、柚木麻子、平野啓一郎、東野圭吾、松浦弥太郎、服部みれい ジャンル問わずなんでも読みます。 本屋と図書館巡りが好き。 自分の気持ちに合わせてそのときに読みたい本を読む。