あなたはどんな人がタイプ? 松浦弥太郎 著『僕の好きな男のタイプ 58通りのパートナー選び』

「好きな人のタイプは?」
多くの方が幾度となくこの質問をされたことだと思います。

でも皆こんな風に言います。
優しい人
誠実な人
浮気しない人
これらの言葉があまりにもざっくりしすぎていて
良い答えがわからずずっと回答に疑問を持っていました。

今回ご紹介する本

松浦弥太郎さんの『僕の好きな男のタイプ』

この本、異性から視点ではなく、同性からみる素敵なところというのがポイントです。
同性から好かれる人は少なからず異性からも好かれます。
58項目にわたって弥太郎さんの思う男性のステキなところが書かれています。

本の魅力は言葉にできなかったモヤモヤをプロの方が言語かしてくれるところにあると
あらためて思いました。

誰得情報ではありますが、私が「素敵だ」と思った男のタイプをご紹介します。

自立している男

普段私が思っている「自立」とは異なりました。
もともと違う人間がともに生きていくためには知恵ではなく覚悟が必要。
ここでいう「自立」は別れに対してです、

「いつ別れてもいい」こんな覚悟をお互いにもてたら最高です。
いつ別れても大丈夫。けれども「この人と別れたくない」と思うから一緒にいる。
毎日この人と一緒にいるという選択を無数に続けている結果、何十年も一緒にいたというのは、
なんとも素晴らしいことではないでしょうか。

損得で選択するのではなく、一緒にいたいという日々の選択。
でも裏には、別れる覚悟もあるという自立。
この表現、かっこいいなと思いました。

ちなみに、この対極は、「別れたら困るから一緒にいる」です。

ルールがいらない男

日常生活は予測不可能の連続です。
相手に関心を持っていればおのずと自分がすべきことがわかってくる。
洗濯、ゴミ出し、料理・・・自分にできることに気づいたら、手を差しのべ自然に助け合う関係を築いていく。

おぉ、世にこんな男性はいますか?と問いただしたくなりますが(笑)
こんな風に考えると役割分担やルールって何の意味があるのであろうかと考えふけってしました。

記憶の贈り物をする男

なんでもない日に、相手のちょっとした一言の記憶から贈り物を選ぶ。
もらう相手は、何気ない会話を覚えていてくれた嬉しさでいっぱいになるはずです。

そして、またそれが記憶に残って嬉しい気持ちの連鎖が続くのではないでしょうか。

ひけらかさない男

なんでも知っているけれど、何もしらないふりをする。
自分の得意分野の話をされると、ついつい上から目線で話してしまいそうになります。

よりどちらが多く知っているか、知識の競争をしてもしかたありません。
ちょっと本を読んだ、ネットで検索したというだけで知ったかぶりをするほど、
恥ずかしいことはありません。

どんな相手でもきちんと話をきく謙虚な姿勢と、そこから知識を深めようとする意欲。
そんなひけらかさない男(女)、素敵です。

最後に

男性というくくりですが、女性として、ひとりの人としてこういう立ち振る舞いがカッコイイと感じることのできる一冊です。

ABOUTこの記事をかいた人

福岡県在住、発酵愛好家の管理栄養士。 好きな文筆家は江國香織、柚木麻子、平野啓一郎、東野圭吾、松浦弥太郎、服部みれい ジャンル問わずなんでも読みます。 本屋と図書館巡りが好き。 自分の気持ちに合わせてそのときに読みたい本を読む。