今が10年後につながる。有元葉子 著『毎日すること。ときどきすること。』

発酵愛好家のはなこです。

気が付けば11月も下旬。
1年を振り返ってみたり、今年あと1か月何しよう、来年はどうしようなんて思いを巡らせる時期ですね。

そんな師走前、ふと立ち止まって考えるときに開く本があります。

有元葉子さんは料理研究家としても非常に有名な方ですが、
暮らしに関する本も多数出版されています。

10年後が違うかも

毎日の小さなことの積み重ねで、1年後、5年後、10年後、20年後の自分ができていく。今日食べているものが、
今日考えていることが、今日やったことが、確実に未来の自分につながっているんですよね。

特別な日ってそんなにたくさんはありません。
毎日の”こつこつ”が私をつくると思ったら、思わず背筋を正してしまいます。

毎日すること

皆さんの毎日することは何ですか?

私は熟成している調味料の観察をしたりすることでしょうか。笑
仕事をしているような、趣味のような曖昧な時間ではあります。

有元さんも毎日することの中に「仕事」とおっしゃっています。

ここまで仕事を続けてこられたのは、何事も自分で決めて、決めたことに責任を摂ってきたからだと思います。言葉は似ているけれど、「責任を持つ」と「責任をとる」は少し違う気がするんです。全力で行動するのが「責任を持つ」こと。「責任をとる」は態度や心構えです。

責任ってよく使う言葉だけれど、考えたことない発想でした。
毎日が責任、つまり自分の選択、決断をすることの繰り返し。私も責任を「とって」生きたいものです。

ときどきすること

私は小さいときから転校が多かったせいもあり
同じ場所にとどまっていると体がむずむずしてしまいます。
ずっと「同じ」が苦手なようです。
だからふらっとひとり旅にでることもしばしば。

ときどきすることの中にひとり旅があげられています。

ひとり旅は自分で決めることの連続。困難もたくさんあるけれど頭の中が固まる暇がないほど面白い時間です。

実は有元さんは、娘さんたちが巣立ちイタリアを旅している中で「ここに住む!」と思い立ち
イタリアにもお住まいを構えています。そして定期的にそこで暮らしています。

あぁ憧れの生活・・・・とうっとりせずにはいられません。

一人旅はそうした予期せぬことも多々。

一見「毎日すること、ときどきすること」と聞くとルールに縛られているようにも聞こえます。

けれども、毎日の当たり前や積み重ねがぶれないからこそ、頭の中や環境に余白ができて新しいことをたくさん取り込むことができるんだと思います。

最後に

意気地になり過ぎもいけませんが、自分なりのルールやルーティンは
ちょっと先の私をつくると思って、今日も、そして今年残り1か月を頑張ろうと思うのです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

福岡県在住、発酵愛好家の管理栄養士。 好きな文筆家は江國香織、柚木麻子、平野啓一郎、東野圭吾、松浦弥太郎、服部みれい ジャンル問わずなんでも読みます。 本屋と図書館巡りが好き。 自分の気持ちに合わせてそのときに読みたい本を読む。