メイドインジャパンの意味を知る。山田敏夫 著『ものがたりのあるものづくり』

発酵愛好家のはなこです。

始めに、ファクトリエというブランドをご存知でしょうか。

メイドインジャパンを徹底的にこだわり、
素晴らしい技術があるにもかかわらず衰退していく日本の工場に元気を与え、伝承していく手助けをするファッションブランドです。
実店舗もなく(フィッティングスペースはあります)、セール、値引きは一切なし
ご法度とされていた工場の名前を公開した常識破りなあり方を追及しています。

詳しくは公式サイトをご覧ください。
Factelier(ファクトリエ)

こちらの代表の山田敏夫さんが新しく本を出版されたとのことで、福岡の六本松蔦屋書店で開催されたトークイベントに行ってきました。

今回、本を読む前に著者の話を聞き、そして読むという私にとっては珍しいパターンでした。

実はご縁があって、その後直接お話しをさせていただきました。
実際に聞いたお話、本のことを紹介させていただきたいと思います。

「やるリスク」と「やらないリスク」

一歩踏み出すことをためらうときって何らかのリスクが自分にあるからなんですよね。

でも、やらないリスクは、後悔のリスク。あの時ああしておけばよかったと解決策もなく一生付きまとってくるものです。

やらないリスクは避けたいけれどもどうすれば?

 

行動することで生じるリスクについては、「仮に失敗したとして、いくらの損失になるのか」と数字で算出してみると案外、恐怖心は消えるものだと思います。

「事業に失敗して、アルバイトするのなんて恥ずかしいって思うかもしれないけれど
めっちゃくちゃ楽しそうにファミレスで働いていたら、周りの見る目も変わるかもしれないよ」

なんてこともおっしゃっていました。

算出した金額の対処方法を他者からの目線で見るのか、自分事として捉えるのか
それによっても大きな違いを生むと感じました。

起業して1000日間は従業員は自分だけ。
夢はあるのに、ようやく見つけた工場からは門前払い、せっかく作ったシャツもなかなか売れない
そんな孤独との闘いの中で、ずっと心にとめていたのは比較しないことでした。

 

作り手と使い手の交流があるということ

1990年には約50%だった国内アパレルの国産比率は、2017年ではたったの2%程度だそうです。

ファクトリエでは、実際に工場を訪れ、どのように商品が生まれていくのか、お客様に見てもらう
工場ツアーも開催しています。

人は、心から感動したり熱狂したりすると、それを誰かに伝えたくなります。
僕たちが「宣伝してください」と
頼まなくても言わずにはいられなくなるようです。

 

食べ物はどんな人が作ったのかと開示し、購入することと同じで
洋服にだってブランド名だけにとらわれず誰がどこでどんな技術を駆使して作ったのか
知ることでさらに価値も高まり、着る意味も変わっていきます。

今や数百円で流行のの洋服が買える時代です。ファクトリエの洋服は決して安いものではありませんが
その価格の意味をきちんと理解し、知性をもって選択ができる消費の仕方だと思います。
そして、こんなに素晴らしい服を着ている私が誇らしくなる、
きっと着る人の自信にもつながってくるのではないかなと思います。

 

本でもいろんなことが語られていましたが、実際にお会いしてお話をすると
言葉にパワーをもった方だと感じました。

幼少期から今に至るまでの山田さんの物語でもありますので、ぜひ手に取ってみてください。

 

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福岡県在住、発酵愛好家の管理栄養士。 好きな文筆家は江國香織、柚木麻子、平野啓一郎、東野圭吾、松浦弥太郎、服部みれい ジャンル問わずなんでも読みます。 本屋と図書館巡りが好き。 自分の気持ちに合わせてそのときに読みたい本を読む。