発酵愛好家のはなこです。
質問です。
あなたはお金は好きですか?
そう聞かれたらどう答えますか?
日本人はお金に関することは公にしたがらない風潮があるので好きですときっぱり言う方は少ないかもしれません。
では、好きですと自信をもって答えたあなた。
一万円札の大きさは知っていますか?
答えることができたあなたは、お金が好きなんだと思います。
だけど、「答えられないってことは、お金が好きじゃないんだ。」
この本ではそう言い切られます。
好きなことって、言葉が溢れるように雄弁に語る方が多いのでは。
本当に好きなはずなら、お金のすべてを知ろうとするはず。
だけど、小学生でさえ計測できる紙幣、硬貨一つ一つの重さや大きささえ知らないってことは興味がないって証です。
一種ミーハーな気持ちで読み始めた小説にこの時点で私はこの本にこころ奪われてしまいました。
以前、tsukiさんがこの本を紹介してくださっているので、こちらもご覧ください。
川村元気さんは、億万長者と言われる方々に取材し、登場人物はその方々をモデルにしていらっしゃるそうです。
小説でありながらもお金に対する向き合い方を教えてくれるもはやマネー本です。
億万長者から学ぶこと
この本の中で、九十九、十和子、百瀬、千住という億万長者が登場します。
私は主人公の一男が百瀬に会いに行く回が好きで印象に残っています。
キミらみたいな貧乏人は、入ってくる金と、出ていく金をまるで別物やと思っとる。
目的もなくただ貯金してたかと思ったら、ある日突然浪費してみたりする。
金というのは入ってくるんと、出ていくんとを組み合わせて初めて意味が出てくるのに、
その意識がないんや。
一円を笑うもんは、一円に泣くって、あれはホンマなんやで。競馬がほんの数秒で決まるのと同じで、たった一円が勝負を分けることもあるというのんを、ボクらは知ってる。だから来るべき日に備えて一円玉でも拾う。
億万長者になるには(ならないとしてもある程度知名度を上げて稼ぎたいなら)
当たり前じゃないことに目を向け、展開していくことが良しとされそうです。
でも、普通じゃないこと、とびぬけたことがで成し遂げるためには、
こんな風には入るお金と出ていくお金、当たり前のことをきちんと理解しているからこそなのかもしれません。
お金を好きになりたい
この本を通して、自信をもってお金のことを好きになりたいからお金のことをもっと知ってみようと思いました。
金融情勢を学ぶなど大それたことではなく、まずは自分の目の前にあるお金がどんな大きさで、どんな風に出たり入ったりしているのか、そんなところから初めて見ようと思います。