発酵愛好家のはなこです。
今回ご紹介するのは服部みれいさんの『わたしらしく働く』
駆け出し編集者から、ライター、フリーランスを経て、
『マ―マーマガジン』を創刊、出版社を設立するまでの奮闘記です。
もともと服部みれいさんの本が好きで、よく読んでいましたが
これは、”働く” ”生きていく”といくことを考えさせられる私のバイブルにしたい1冊です。
「好きなことを仕事に」って輝きを持つ反面、
常に自分との葛藤が巻き起こっているものだと思っています。
私自身も好きなことを仕事にしていますが、いつも心のどこかでモヤモヤを抱えています。
でもそんな時、この本を読むと、「あーわたしはわたしのままでいよう」と安心します。
自分だけの目標
自分の書いた記事で、編集者に赤字をひとつも入れられなくなったら、雑誌のライターの仕事を卒業しよう
30歳前後で、精神力もマネジメント力も、ファッション、広告の世界で生き続けられるほどタフじゃないと自分自身で感じた。だから誰にも言わずひっそりと自分の中でライターとしての目標を決めたそうです。
また、当時のお金に関する目標も具体的に述べてくれています。
給料のいい会社で、ボーナスを数か月分もらっているような企業勤めの方のお給料を想定すると、月100万はわたしの当時の目標額でした。
100万という金額の意図も書かれており、稼ぐというよりもむしろ自分への挑戦として一生懸命だったと。
その後、雑誌「GINZA」の特集でひとつも赤字が入らず、よくできたと自分に判子を押す瞬間が訪れました。
この後も、様々な場面で自分だけの密かな目標、創刊する雑誌のモットー、など軸となる部分を言葉にして保存しています。変化する日々の中で柔軟に動くことも大切ですが、自分のかなえたい未来、守るべきことがある人は力強いなと思います。
一からはじめること
「正しさ」に向かっていくのではない、「こうあるべき」を手放したときにおこる開放がもたらす自由な世界と「いい加減」がもたらす魔法の世界を体験した」
対人と仕事をすると多かれ少なかれ、理不尽なこと理解しがたいこと、気持ちが晴れ晴れしないような場面に遭遇すると思います。
そこでイライラしても何も解決しない。自分が握りしめている正義は果たして誰かのためになっているのか、私自身が”べき論”に縛られ過ぎてはいないだろうか、このページにたどり着くたびにふと考えてしまいます。
どんなことにおいても、0→1はものすごいエネルギーを要します。
この本で語られていることも、すべて順風満帆とは言えない。けれど、何よりも”わたし”という存在をを楽しむことそれがいつかの結果につながるんじゃないでしょうか。
最後は実践編として24のアドバイスが載っています。
その中に”わたしらしいってどういうことでしょうね”問うところがあります。
詳しい内容は読んでのお楽しみですが、考えすぎないこと、自然に任せることが一番だなと感じます。