発達障害の「特性」を活かして生きる。 高山恵子 著 『発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法』

わたほん読者の皆様はじめまして!
金田 祐作(@canada_8888)と申します!

いきなりですが僕は発達障害を抱えています。
今はITベンチャー企業の経営をなんとか頑張っているのですが、慣れない事ばかりで四苦八苦、、。
しかし、そんな僕でしか届けられない情報を読者の皆さんに届けられたら幸いです!

今回ご紹介する1冊は「NPO法人えじそんくらぶ」代表、高山恵子さんの「発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法」です。

最近では多くの発達障害に関する本が出版されています。
その中には子どもでも読めるように絵や図解がたくさん入った本も多いです。

この本はどちらかというと「大人の発達障害」向けの本で、「大人の発達障害」の方がどのように社会で立ち振る舞うと良いか、具体的な方法が記載されています。

発達障害の3タイプ

一口に「発達障害」といっても発達障害にはタイプがあります。
こちらの本では主に以下の3タイプに分けて紹介されています。

  • 注意欠陥多動性障害(ADHD=Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
  • 自閉症スペクトラム(ASD=Autism Sperctrum Disorder)
  • 学習障害(LD=Learning Disabilities/Learning Disorders)

 

ざっくり上から説明すると、「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の方によく見られるのは、
不注意、多動性、衝動性、といった、じっとしているのが苦手で、多くの情報が一度に入ってくると整理できないという特性です。

「自閉症スペクトラム(ASD)」の場合は、社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像性の障害といった特徴がみられ、当事者である僕自身もよく当てはまるのが、「人の気持ちを察するのが苦手」であるという点です。

次に「学習障害(LD)」ですが、知的な遅れはないものの、学習効果が上がらない状態を指し、「読む」「書く」「計算する」といった部分を苦手とすることが多いそうです。
僕自身は「学習障害(LD)」には当てはまらず、知識も薄いのでまだまだ勉強中です。

ちなみに僕の場合は「注意欠陥多動性障害」と「自閉症スペクトラム」の合併症、二刀流です(笑)。

生きづらさがある「パステルゾーン」

最近では、発達障害として診断はされなくても、発達障害の傾向がある人が「グレーゾーン」と呼ばれることが多いです。
本書では「グレーゾーン」という言葉にネガティブなイメージがあることから、「パステルゾーン」という言葉が使われています。

これに関して、発達障害当事者の僕としては無理に「パステルゾーン」という呼び方を広めなくても良いかと思います。
一時期、「DQNネーム」というネットスラングで呼ばれていた子どもの名前が、
そのイメージの悪さから、「キラキラネーム」と称されるようになりました。

しかし、結果的に悪意を持ってその言葉を使う人は「キラキラネーム」という呼び方自体を揶揄することが多いので同じことになるのでは、と危惧しています、、。

 

発達障害で困る事例

本書の後半からは具体的な事例で発達障害で困っている方が社会で上手に生きていく方法が記載されています。全部で7名の方の実体験と、それに対する臨床心理士の方からのアドバイスが記載されています。

具体的には「正しいことを言うと、人とトラブルになってしまうBさん」といった形で紹介されていて、臨床心理士さんからプロとしてのアドバイスが記載されています。

しかし、発達障害当事者の僕自身がそれぞれのアドバイスを読んで思ったのは、
「平均的な人生を歩むためにはその改善策も必要だよね。」といった感じです。
確かに発達障害で困ることは非常に多いのですが、一方で発達障害の特性を活かすという方法もあるのです。

 

IPS(Individual Placement and Support)という支援方法

最近ではIPSと呼ばれる、1980年代のアメリカで始まった支援方法が注目されているようです。
IPSの基本原則には「職探しは本人の興味や関心に基づく」という考え方が根底にあるようです。

僕はこのIPSという支援方法に非常に賛成です。
IPSでは「まず好きなことに関連する仕事に就き、その仕事に必要なことを学んでいく。それが安定就労に繋がる。」という思想の元、支援が行われます。

発達障害の苦手な部分にばかり着目するのではなく、むしろ好きなことや得意な部分を活かして生きていくことができれば、発達障害は「障害」ではなく、単なる「能力の違い」として捉えることもできるはずです。

 

まとめ

本書の後半でも記載されているのですが、自分が発達障害であることを自覚することで、
不得意なことが目立つ職場は選ばない、等の対策を打つことができます。

自分が発達障害者だからと言って、周りと自分を比べるのではなく、自身の得意分野や好きな分野を武器にすることで、ポジティブに人生を楽しむことができるのではないでしょうか!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

金田祐作

1993年生まれ、立教大学卒、SE歴3年。 2019年にビジコン優勝を機に起業。 Surfride Technologies代表取締役。 ASD(自閉症スペクトラム)とかいう発達なんちゃら。